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読者の声 2023年2月号

2023-03-01
●今月号の特集も深刻な現状を教えてくれた。それに対する対策が日本とEU(欧州連合)とでは何が違うのだろうか。いつも、EUのほうが一歩先を行っているような気がするのは錯覚なのだろうか。日本も食の安全については先進国だと思っていたら、いつの間にか後進国になっている。国が認めているという「お墨付き」があると、平気で多用し、不必要だと思う場合でも使用されている。これでは買えるものがほとんどない状態で困惑している。(男性 横浜市 フリーランス)
 
●今号の平賀緑さんのインタビューで、いままで疑問だった、「どうして日本の食料自給率が低くなってきたのか」がわかりました。意外だったのは、「商業的な農業や貿易が養っているのは世界の食の3割ほどで、じつは約7割は小農や家族農業が供給している」という事実です。日本の場合はどうなんだろうとは思いますが、その傾向にあると思います。お隣さんから、そして家庭菜園をしている友人から、退職後に田畑を引き継いで農業に取り組み始めた知人から、さまざまな野菜をいただきます。市場に組み込まれていない食料が思った以上に多い現実に気付きました。それらの野菜は本当においしいです。届くまでの距離、時間が短い、新鮮ことが「おいしい」の元だと実感できました。わが家の狭い庭でもプランターを活用して、わずかな自給に挑戦しよう! 友人にいただいたルッコラ、冬はタンポポのように葉を広げて地面にへばりつくようにしています。寒さのなかにもいい緑色でした。がんばると葉脈は赤くなるのですね。少し春めいてくると、今度は急に上に伸び始め、茎の先に固いツボミが付きました。これからかわいい花が咲いてくれるでしょう。ただ、葉を食するには固すぎて・・・。生では無理。炒めてみようかな?(女性 兵庫県加古川市 74歳)

●知れば知るほど恐くなります。この先どんなことになるのか? 自分はなるべく肉は食べないようにしています。昭和54年発行の有吉佐和子著『複合汚染』を繰り返し読んでいて、改めて、この時期から日本は輸入食品のチェックがまったく機能していないことにびっくりしています。魚肉ソーセージの始まりは、ビキニ環礁で核実験がおこなわれたときに荷揚げされた原爆マグロだったとは。『複合汚染』の続きに、ある医栄博士の発言ですが、「毒は毒です。けれどもそこが考え方です。カドミウム米を食べて何人かの人が手足の骨がおかしくなることより、ああした国々の深刻な飢餓状態を救うことのほうが大切なのではないかと私は考えるのですが。あなたはどう思われますか」と問われ、有吉佐和子さんは哲学の殿堂である厚労省から逃げるように外に出たと記されています。(男性 岡山県真庭市 64歳 自営業)
 
●古くて新しい問題である、輸入肉の安全性の最新情報の特集がよかったです。連載では、和田明日香さんのレシピ、水野玲子さんの「暮らしのなかの化学物質」をいつも楽しみにしています。まだ、フッ素加工の問題に、メーカーの改善はないのでしょうか? 森は海の恋人といいますが、森林の伐採が気になります。杉に特化した政策の問題、再エネを口実にした林道路網の大規模工事などいつまでも大規模開発ばかりで、環境や食の安全といった基本に目を向ける政治は不在のままです。女性政治家が増えれば少しましになるのでしょうか。(女性 東京都渋谷区 51歳 会社員)
 
 ●毎号、楽しく、そして興味深く学ばせてもらっています。とくに食に関わる安全性については、孫たちも小さいので、これからの成長に心配なことばかりですね。全国のさまざまな取り組みについても、情報を発信し続けてほしいと思います。先月号のお箸特集も、孫がそろそろ使い始めようとするときだったので、とても参考になりました。群馬県みなかみ町の桐の工芸メーカーの記事、とても感動してしまいました。わが家も息子3人で、3年前に長男が戻ってきてオーガニックコットンで子どもからレディース、メンズのインナーを企画、縫製しています。親の代から引き継ぎ40年近く私も縫製、出店、販売をしています。出店を続けるなかで、農薬を使わないで野菜を育てている農家さんと知り合ったり、「オーガニック給食を」と活動するママさんたちとワークショップをしたり、少しずつ輪が広がっています。(女性 名古屋市 63歳 オーガニックコットンインナーの製造販売)
 
 ●今号の特集「押し寄せるホルモン剤、抗生物質漬けの輸入肉」はショックでした。日本の政府は信頼できないとは思っていましたが、ここまでとは。日本だけフリーパス。いったいどこを向いて政治をやっているのでしょうか。もう植民地というか、かもではないかと思ってしまいます。かくなる上は自己防衛。国産しか買わないと思って読み進めてびっくり。「安心できる肉は生産国ではなく生産者で選ぼう」と。賛成です。しかし、少々割高です。とくに最近の物価高。影響は大きいです。でも私たちが選んで買うことで、安心で良質な肉を提供するために努力されている生産者を支えることになる。がんばりましょう。畜産酪農の危機の記事にも驚きました。農民連にがんばってほしいです。私たち消費者も身近なところからやることをやって、連携していくべきだと思います。(男性 福岡市 66歳)

●2月号、平賀緑さんのインタビューを、うなずきながら読みました。欄外で紹介されていた本 『食べものから学ぶ世界史 人も自然も壊さない経済とは』、早速注文します! 肉の特集記事を書かれている猪瀬聖さん、グリホサートの記事もよく投稿されています。今年からアメリカのAmazonでは、ラウンドアップを買えなくなりました。これが報道されないのも「日本ならでは」でしょうか。ただ、農場では使用可能ですから、これからも猪瀬さんの記事に注目しようと思っています。そして、「安心できる肉をどう選ぶ?」と「酪農問題」。肉は、肉のまま購入しやすいけど、牛乳は生産者から直接買うというと、ハードルが高いです。個人経営の酪農家が搾乳しつつ、牛乳を殺菌・加工して販売できるか……と考えると、無理だと思います。一部の酪農家は、加工販売していますが、肉・卵に比べると少数派かも。だからこそ、酪農家が大変→でも直接応援できない。歯がゆいです。国の「大規模」「機械化」で補助金の政策に乗り、借金して規模拡大したら、国にはしごを外された。消費者、生産者って、受け身になると本当に「弱者」ですね。(女性 大阪府堺市 50歳)
 
●連載エッセー「食べものがたり」の「寒中キャベツ」。野菜も自衛するのかと思うと「ちょっとかわゆい」と思いました。わが家の庭では困難ですが、試してみたくもなります。(男性 鳥取県米子市 84歳)
 
●フキノトウはとってきて、夫にフキノウミソを作り、おいしいと食べて幸せ!! 肉は買うならば国産です。今号の特集記事でホルモン剤のことを知りました。孫たちには食べさせたくないです。(女性 広島県三沢市 72歳 保健師)
 
 ●2月号の特集はとても良かったので、人にプレゼントしてしまった。2冊追加注文したい。(女性 岐阜県可児市)
 
●「フッ素樹脂加工のフライパンを少しでも安全に使う方法」を読みました。ホットプレートを買いたいのですが、樹脂加工製品しかなくて買えません。安全なホットプレートはないのでしょうか。(女性 福岡県筑紫野市)
 
●1月号がいいから1冊知り合いにあげようと思って、注文します。(女性 愛知県岡崎市) 
 
●いつも大切な情報をありがとうございます。2月号の「輸入肉」についての記事が大変勉強になりました。いままで有機野菜を選び、加工食品は有機材料&化学薬品無添加のものを心がけて購入してきましたが、肉については無知だったことを、『食べもの通信』の特集で知らされました。肉は輸入肉でなく和牛、国産豚肉・鶏肉なら良いだろうと思っていましたので、日本の肉が抗生物質漬けという事実に驚きました。「安心できる肉が買えるお店の例」のなかに、わが家の近所にあるスーパーがあり、うれしかったです。すぐに赴き、純輝鶏、タスマニアビーフなどを購入しました。とくに高額でなく、買いやすい値段なので、購入を続けられそうです。今後も引き続き良い記事を期待しております。(女性 兵庫県西宮市) 

●豚肉はほとんど国産を飼っていますが、近くのスーパーではいま、米国産豚肉を安く売っています。「ラクトパミン」を使った豚肉でしょうか? 各国で禁止されているのに、なぜ日本は使用しているのか。また、オーストラリアやカナダの牛・豚肉も成長ホルモン剤やラクトパミンが使われているのですね。早く日本も規制してほしいです。昨年末に木の剪定をして、うしろに転倒し、ろっ骨を骨折。お正月の用意はほとんどできませんでした。骨密度は5年まえに調べたときは、同年齢以上でしたが、最近低くなってきたかもしれません。もうすぐ来院するときに調べた結果を聞きます。牛乳、ヨーグルト、チーズなどいつもよく食べていますが、それ以上に食べるようにしました。孫に市販のお菓子やパンをおやつとしてあげています。添加物がいろいろ入っています。どんなものが良いか知りたいです。輸入肉の特集が良かったです。(女性 岐阜県各務原市 75歳 主婦)
 
●牛肉・豚肉・鶏肉、いいものを見分けるのが難しいですね。『食べもの通信』はわからないでいることを知らせてくれて、とてもいいと思っています。情報カフェと読者の質問が良かった。(女性 宮城県石巻市 85歳 主婦)
 
●牛肉・豚肉・鶏肉(近所の山にブロイラーの鶏舎がたくさんある)。安全・安心の肉は少なく、手に入れにくいです。ヨーロッパで禁止されている整腸剤を使用した肉が、日本にはどんどん入っているとのこと。これからの子どもたち、日本はどうなるのだろうと心配でたまりません。1月25日朝、雪がパラパラ。初雪です。そして畑には初霜、ザクザクと雪踏みを楽しみました。大根は上のほうの緑色の部分が凍っていました。雪はほんの数分間。温暖化でパラパラ雪も今後は見られなくなるのかなあと思いつつ、キクイモを収穫しています。キンカンの甘露煮を、種を除いて汁ごとパンケーキの生地(自家製の小麦粉と卵と炭酸ソーダ)に混ぜて、フライパンで焼き、雑穀の黒小豆の案を挟んで、おやつにして食べています。日本には地熱資源があるのに、日本の大企業は東南アジアに地熱発電を作っている。なぜ、国内に地熱発電を作らないのか。原発より安全でお金もかからないのではと思うのですが。すべてのページが良かった。全部読み、夫や友だちにも紹介しています。(女性 宮崎県日向市 73歳 農業)
 
●今号の特集「抗生物質漬けの輸入肉」。規格・工場製品化されている実態に驚いた。ここまでひどいとは、正直思っていませんでした。長年、やかましく消費者が声をあげてきたはずですので。気になることの一つが、冷凍調理食品の安全性について。先日、居住する地域のなかでも規模の大きい大手食品売り場で、108円のピザなどが売られていました。108円とは思えない商品で、「え?」と思いました。食品・食材が消費者の手の届くところに来るまでの流通ルートの現状について、少し知りたいですね。平賀緑さんのインタビューが良かった。(女性 大阪府枚方市 86歳)
 
●より安全・安心な食品を求めて買いものをしていますが、食肉は頭が痛い問題です。鶏、豚は国産ですが、国産の牛肉は価格が3倍以上も高価なので、なかなか手が出ません。もっとも買いやすい国産鶏肉が、じつは安全性に懸念があると知り、驚きました。安全な食品を日々求めているので、わが家の食費は高額です。家計アドバイザーからはきっと「3分の1に減らしましょう!」と叱られるレベルだろうなと苦笑します。インフレの現在、安全・安心な食品はますます高嶺の花になってしまうジレンマがあります。小さな映画館で上映している『百姓の百の声』(監督・柴田昌平)を見に行きました。貴誌での紹介が縁で、わが家が購入しているコメの生産者・上野長一さんが出演されています。100年未満の間に社会が急激に便利になり、人は都会をめざし、昔は身近であった「農」からすっかり離れてしまい、私もその一員であることに寂しさを感じました。映像のキュウリの葉がわが家のプランターのキュウリの葉の3倍も大きいことに驚く、小学校のバケツ栽培の稲がまるで猫じゃらしのような弱弱しいのに対して、田んぼで育った稲はたくましく育っていることにまた驚く。学びの多い映画でした。(女性 東京都江戸川区 47歳 会社員)

●このごろ、海苔が不評。色も薄く、穴が多く開いている。有明海の記事を読んで、自然が養殖をだめにしているのではなく、水門を閉じたことによると知って、なんともやりきれない。海は海苔を育てる力があるのに、人間の思惑で邪魔している。その結果、海苔も、海の健康も損なわせている。何のための閉門か。いま一度、国は考え直すべきだ。「伝統の技キラリ! 和食器具」欄で紹介された桐の米びつ、とてもいいですよ。キャスター付きで、どこにでもするする動いて、米を取り出しやすい。今月号の同欄で、群馬の桐工芸に後継者ができてよかったと安心しました。日本には本当に優れたものがいっぱいあります。ただし、それを買い求める力が国民にあり続けられるかが問題です。「子どもの食事 おかわりちょうだい!」で紹介された保育園の献立。保育園でも乾物のメニューがあるのは心強いです。子どもに伝え続けたいです。「私もひとこと」で交流ができます。うれしい! 平賀みどりさんの巻頭インタビュー「食べものが儲けのための商品になった」が良かった。(女性 大阪府堺市 71歳)

●情報トピックスの記事は、いつもすぐ目につき利用させてもらってます。読みやすい記事です。一気に読み上げることができます。環境汚染をすすめる戦争、いますぐにでもやめてもらいたい。ミサイル一発でも環境汚染、自然・生物多様性の破壊、生命と命を奪う許しがたい蛮行。戦争などしている場合でない。テレビの映像が映し出す状況を見て、環境汚染だと言いたい。そのことが書かれた編集後記とても良かった。感動!!(女性 熊本県天草市 75歳 主婦)
 
●今号の特集を読んで、輸入肉の実態もさることながら、日本の密飼いブロイラーの問題もあります。塩素消毒については、とくに衝撃を受けました。飼育から流通までの安全な仕組みづくりを消費者から訴え続けないと、と思います。最近、娘が結婚し、これまで以上に健康への意識が高まっているので『食べもの通信』の情報を伝える機会が増えています。より安全な食べものを手に入れられるような情報がほしいです。以前、紹介された水キムチとファイトケミカルスープ、ずっと作り続けています。体調管理にとても役立っているように思います。(女性 茨城県東海村 67歳 パート)
 
●ロシアのウクライナ侵攻からもうすぐ一年。物価上昇が止まないなかで 、食の安全保障が深刻になっている。現在、37%の日本の食料自給率も、種子や飼料の海外依存を考慮すると10%程度だといわれています。「農業を守ることこそ安全保障」だと思います。(男性 長崎市 73歳)
 
●輸入肉にこんなにたくさんの薬剤が使われているのですね。値段が高くても国産肉を選ぶようにしてきましたが、ブロイラーは国産でも抗生剤投与や塩素処理がおこなわれているのですね。知りませんでした。安心して食べられる肉を選ぶのは大変なことですね。私たちももっともっと勉強しないといけませんね。政府は、コロナを5類にすると言うけど大丈夫かな? と不安になります。感染者は増えるし、高齢者の死亡は増えるし、医療はひっ迫するし、と思うのですが。(女性 宮城県気仙沼市 69歳)
 
●「とっておきの温泉宿」欄の鳥取・三朝温泉の記事を真っ先に読みました。宿は違いますが、何度も1泊でお世話になった温泉場です。近場でどこよりも気に入っています。昨年、胃がんで手術しました。体調回復に行ってみたくなりました。妻の誕生日を兼ねて気候の良いときに行きます。結果は、また通信したいと思います。輸入肉の特集、「押し寄せるホルモン剤」、ぞっとする状態ですね。玄米採食で、オーガニックの米を購入しています。肉も食べなくてはと鶏肉を食べましたが、もう食べません。魚も養殖が主流になりつつある。海は汚れていく。どうなるのでしょう。(男性 鳥取市 83歳)
 
●考えてみると40年以上、いやもっと前かも? 『食べもの通信』を愛読しています。高校の家庭科の教員をやっているときも、授業のベースになっていました。退職して一時止めたことがありましたが、いまこそ、この冊子の内容が必要とされていると思っています。食料自給率を上げると、お米を食べること、農業の重要性について考えていきたいと思います。いま、最も気になるのは発達障害の子ども、成人が増えていることです。やはり食生活が大きく影響しているようで、ゆめの森こども園代表の前島由美さんの講演を聞き、確信をもつようになりました。毎日の食事を大切にするためにどうしたら良いか、学校給食のことも合わせて考えていきたいと思います。(女性 愛知県安城市 78歳)
 
●小学校の支援学級の支援員をしています。その子たちに読者プレゼントにあった「金沢大地 オーガニック玄米もち黒まめ」を食べさせたいなぁと思います。インタビューの平賀緑さんのお話、食料を経済史から語っていて興味深い。実家が桐材で菓子箱を作っていました。「砥粉」や「ロウ引き」を手伝いました。その技術が「時代仕上げ」と初めて知りました。父の仕事を継ぐ人はいませんでした。(女性 高知県佐川町 71歳 小学校支援員)
 
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