2022月年5月号 隔月連載 すてきな日本の味【53】最終回
福島県浪江町のお米を使った絶品の無添加ポン菓子
2022月年3月号 隔月連載 すてきな日本の味【52】
宮城県「ほやほや屋」の ホヤ唐揚げ
宮城県塩竈市北浜1丁目1-7
TEL:022-355-6106
FAX:022-355-6128
https://hoyahoyaya.com/
2022月年1月号 隔月連載 すてきな日本の味【51】
味わいと多様性にこだわるブルーベリー農園
2021年11月号 隔月連載 すてきな日本の味【50】
カンボジア内戦で激減した胡椒を復活させた日本人
2021年9月号 隔月連載 すてきな日本の味【49】
蒸し暑い季節にカフェ スローのオーガニックコーラ
国分寺駅(東京)から歩いて5分の「カフェ スロー」は、今年20周年。このカフェで今年から販売する「森のスパイスとオーガニック黒糖の自家製コーラシロップ」は、スパイス・コーラの素だ。
2021年7月号 隔月連載 すてきな日本の味【48】
体にも心にもおいしい肉まん 『名古屋肉まん本舗』
2021年5月号 隔月連載 すてきな日本の味【47】
三陸海岸の極上肉厚ワカメとコンブ
想像以上の手間を味わう
宮城県の十三浜を案内してくれたのは、「浜とまちをつなぐ十三わかめクラブ」の代表、小山厚子さんだ。十三浜とは、三陸のリアス式海岸に点在する13の集落のこと。その集落のひとつ、大室で極上のワカメやコンブを作る漁師・佐藤徳義さんは、こう言う。「国産のワカメは25%くらいだよ。そのことをしっかりと伝えてほしい」
外食産業や加工品の多くが安い輸入ワカメを使うため、漁師たちが苦戦を強いられている。ただでさえ後継者不足で苦労していたところに、2011年3月11日の東日本大震災が浜を襲った。
色合いが良く、肉厚なワカメは別格。だが、その陰には漁師たちの長年の勘と想像以上の手間がある。4月に刈りとったワカメは浜辺ですぐに海水で湯通しし、さっと冷やしてから濃い塩水に漬け込む。その後、圧力をかけて脱水。木箱で低温保存する。葉と固い芯を分ける作業も、芯抜きといって根気と経験がいる。
小山さんは震災直後に、互いを支え合う集落の人びとの姿に心を打たれた。そこで、13年から共同購入の支援活動を始めた。春には佐藤のり子さんを通じて6軒の漁師から、秋には地元の漁協を通じてワカメやコンブを購入。売上げの一部は、十三浜の地域づくりに使われる。
震災から10年、復興はまだ道半ば。厳しい自然のなかで日々の食卓を支える人びとに、感謝しながら味わいたい絶品のワカメとコンブである。
「浜とまちをつなぐ十三浜わかめクラブ」
〒980-0811
TEL 022-797-8572
FAX 022-797-8573
メール wakame13@hamatomachi.org
2021年3月号 隔月連載 すてきな日本の味【46】
食感が魅力的な能登さん天然茎ワカメのグリッシーニ
グリッシーニとは、イタリア料理店などで最初の皿が運ばれるまでの間、小腹も減るのでポリポリといただきながら待つスティック状のパンのこと。これにあやかった命名だが、小麦粉などは使わず、茎ワカメを乾燥させたものだ。何よりもその食感が魅力的で、パリッ、サクッと仕上がっている。
ワカメやコンブが体に良いことは充分承知していても、たとえば入れ歯だったり、差し歯でそしゃく力に少し自信がもてなくなると、どうも手が伸びないのがワカメの茎やメカブといった堅い部分だ。
天然ワカメの三つの部位をスナックにして詰めた「能登の食べる海藻図鑑」も完成。オーソドックスな葉と茎の部分、そしてメカブ。ワカメの根元部分にはフコイダンとか、アルギン酸とか、ダイエット効果まであるといわれているが、何しろねばねばが強く、ご飯のお供にも難しい何かだった。これも食べやすいスナックになっている。(『食べもの通信』3月号一部抜粋)
石川県七尾市一本杉町百番地
TEL 0767-53-0589
FAX 0767-53-3899
https://konbuya-shirai.com/
2021年1月号 隔月連載 すてきな日本の味【45】
能登産の原料でしょうゆ造りの原点貫く
日本の貴重な文化遺産
原料はすべて能登産。大豆の自給率はずっと5%ほどで低迷しているから国産ならば立派という世界で、石川産でもなく能登産である。そのうえ塩も能登産、珠洲(すず)の塩は日本で最も手間暇をかけた海塩と言っていいだろう。
土壁のこうじ室で4日間、こうじができるまで昼夜、見守る。このこうじに塩水を加えたものがもろみで、2年間、杉樽の中で寝かせる。もろみ蔵は明治時代の2度の大火にも耐え抜いた。ここにすみ着く蔵つき菌が、ゆっくりと発酵を進める。これを100枚の麻袋を重ねた木造の圧搾機でしぼり、85度まで火入れしたら、ようやく天然仕込みのしょうゆの完成である。
しょうゆをしぼったもろみを乾燥させて粉末にしたもろみ粉はポテトや乳製品との相性は抜群で、カラスミのパスタの向こうを張って、野菜のパスタなどに絡めてもおいしい。これに珠洲産の塩をブレンドしたもろみ塩の3点セット。小瓶は食卓に置いてそのまま使える。(『食べもの通信』1月号一部抜粋)
石川県七尾市一本杉町29
TEL 0767-52-0368
FAX 0767-52-0406
http://www.toriishouyu.jp/
2020年11月号 隔月連載 すてきな日本の味【44】
保全に奮闘する農家のお米「一週間日替わりセット」
減らし、有機肥料で栽培
姿川は、宇都宮市の南を流れる利根川水系の支流にあたる一級河川だ。そして、「姿川環境保全会」は2007年に地元の農家10人が中心となって発足した会で、さまざまな立場の78人が会員だという。活動の中心は、農薬や化学肥料をできるだけ使わない農業にシフトしていくこと。普段は人知れず、ゴミ拾いや堀さらい、草刈り、野火焼きをして景観を守っている。
さて、その「姿川環境保存会」の会長が、米農家の鈴木康男さんだ。兼業農家の多い現代に、25ヘクタールもの田をもつ専業農家である。種もみの生産も担っており、農薬や化学肥料を大幅に減らした有機肥料100%で、さまざまな品種の米を作っている。こうして丹精込めた米は、「米米鈴木」(マイライス スズキ)のサイトでそれぞれの品種の特質を調べながら買うことができるが、せっかくなら食べ比べできるように7種の米を一箱に詰めた「一週間日替わりセット」も販売している。
コヒシカリやミルキークイーンはなんとかわかるが、たとえば、「恋の予感」は酢飯や炊き込みご飯に向くそう。最近の食味コンテストの注目株は「にこまる」だという。食べ比べしてわかったことは、自分が米の味をよくわかっていないという無知の知。そんなわけで、もう一度、挑戦してみたくなるセットである。(『食べもの通信』11月号一部抜粋)
栃木県宇都宮市砥上町492
TEL 028-648-4282
FAX 028-648-4283
info@myricesuzuki.jp
2020年9月号 隔月連載 すてきな日本の味【43】
オーガニックなアレルゲンフリーのカレー
「野菜カレー」は北海道のカボチャペーストとトマトペーストでコクととろみを出し、「豆カレー」は国産のひよこ豆、レンズ豆、きんとき豆の3種類にジャガイモ、タマネギ入り。ショウガとニンニクが隠し味だ。
素材はすべて有機栽培。米粉、小麦粉、ショウガ、ニンニク、野菜もできる限り国産にこだわった。牛脂や牛エキス、ゼラチンも使わない、完全な植物性カレーである。(『食べもの通信』9月号一部抜粋)
横浜市神奈川区鶴屋町2-21-1-804
電話 045-316-2020
http://www.kazetohikari.net/
2020年7月号 隔月連載 すてきな日本の味【42】
「サンクゼールの丘」のジャム
長年のジャムづくりの技で タンザニアの孤児を支援
長野県飯綱町にある「サンクゼールの丘」は、とにかく絶景である。レストランのテラスから見下ろす斜面にはブドウ畑が広がり、見渡す限り人工物のほとんどない緑の田園風景が広がる。
ここに特別なジャムがある、発案者はレストランで1998年から働く小林フィデアさんだ。故郷タンザニアのソンゲアという町に、エイズ孤児などを支援する団体を立ち上げ、現在80人の子どもたちの世話をしている。
黒ゴマにはハチミツを合わせ、ブルーベリーもレモンをやや聞かせるなど、長年のジャムづくりの技を生かしておいしさを追求した。酸味が爽やかだ。【『食べもの通信』7月号一部抜粋】
ご注文先
2020年3月号 隔月連載 すてきな日本の味【41】
水源の森のアイヌの恵み 行者ニンニクの「三升漬」
ついご飯がすすむ 卵焼き、ギョーザの具にも
鵡川は北海道のほぼ中央にある占冠村から太平洋にそそぐ川だ。その鵡川と並行して流れる沙流川の流域には道内最大のアイヌの民が暮らしていたという地がある。
この辺りでは行者ニンニクは別名「アイヌネギ」とも言われ、アイヌ料理に欠かせない。アイヌ語ではキトピロとか、プクサとよぶ。旬にたくさん摘んで乾燥させておき、一年中食べる。風邪を引いたときには汁に入れたり、葉を煮た湯気を吸うなどして治療に用いたという。行者ニンニクはネギ科の多年草で、ニンニクよりアリシンが多く、抗菌作用は抜群でビタミンB1も活性化するというから理にかなっている。
占冠山村産業振興公社の一番人気は行者ニンニクの三升漬だ。トウガラシ(青ナンバン)、糀、しょうゆを一升ずつ漬け込んだ北海道や東北地方に伝わる保存食。辛味が強すぎず、糀の甘味とまろやかさが行者ニンニクの風味を引き立てて、ついご飯がすすむ。【『食べもの通信』3月号一部抜粋】
ご注文先
占冠山村産業振興公社
北海道勇払郡占冠村字中央
電話 0167-56-2832
FAX 0167-56-2225
2020年1月号 隔月連載 すてきな日本の味【40】
シイタケ農家のコク深い「薬膳ミックス 参鶏湯」
本格的な参鶏湯 家庭でどうぞ
風邪をひいたかなと思うと、わが家では決まって参鶏湯(サムゲタン)を作る。韓国の代表的な薬膳料理だ。きちんと作ろうと思えば高麗人参、ナツメ、クコの実、松の実を用意し、さらに手に入りにくいヒナ鶏を一羽探してきて、その腹に生薬やもち米を詰める。
しかし、わが家では手羽先では近くの店で手に入る鶏の骨付き肉を買ってきて、もち米は省略。高麗人参がないときはショウガで代用してしまうという手抜きの「もどき料理」である。
ところがいつもどれかが欠けていて、パンチがない。すべてを準備するのは大変と思っていたところ、便利なセット「薬膳ミックス 参鶏湯」を見つけた。
主役は、いいだしが出てスープにちょうどよい小ぶりな干しシイタケ。たっぷりの水を鍋に注ぎ、干しシイタケを入れて一晩寝かせておくのがミソだ。用意するのは手羽先と長ネギ、ショウガとニンニクだけ。酒も加えて1時間ほど煮込み、松の実と塩を加えたら、10分ほど煮ればできあがり。【『食べもの通信』11月号一部抜粋】
ご注文先
貫井園
埼玉県入間市小谷田2‐1‐19
電話 04―2962-7372
http://nukuien.com
シイタケ農家のコク深い「薬膳ミックス 参鶏湯」
本格的な参鶏湯 家庭でどうぞ
風邪をひいたかなと思うと、わが家では決まって参鶏湯(サムゲタン)を作る。韓国の代表的な薬膳料理だ。きちんと作ろうと思えば高麗人参、ナツメ、クコの実、松の実を用意し、さらに手に入りにくいヒナ鶏を一羽探してきて、その腹に生薬やもち米を詰める。
しかし、わが家では手羽先では近くの店で手に入る鶏の骨付き肉を買ってきて、もち米は省略。高麗人参がないときはショウガで代用してしまうという手抜きの「もどき料理」である。
ところがいつもどれかが欠けていて、パンチがない。すべてを準備するのは大変と思っていたところ、便利なセット「薬膳ミックス 参鶏湯」を見つけた。
主役は、いいだしが出てスープにちょうどよい小ぶりな干しシイタケ。たっぷりの水を鍋に注ぎ、干しシイタケを入れて一晩寝かせておくのがミソだ。用意するのは手羽先と長ネギ、ショウガとニンニクだけ。酒も加えて1時間ほど煮込み、松の実と塩を加えたら、10分ほど煮ればできあがり。【『食べもの通信』11月号一部抜粋】
ご注文先
貫井園
埼玉県入間市小谷田2‐1‐19
電話 04―2962-7372
http://nukuien.com
減農薬りんごを絞った「りんごまるごとしぼりっぱなしジュース」
鮮酸味、甘味、口当たり、飲み比べたくなるおいしさ
栽培種であるりんごの完全無農薬は、極めて難しい。勲夫さんは土作りに力を注ぎ、除草剤も使わない特別栽培のりんごを育てることに成功した。新規就農者の育成にも取り組み、生産者は30人にまで増えた。
研究熱心な生産者は品種を少しずつ増やし、今では30種以上栽培する。グラニースミスなど、英国王室から町に送られた英国品種もあれば、米国原産の国光(こっこう)やインドりんごなどのリバイバル(復活)品種も、最近は人気だ。農園のりんごを使った「しぼりっぱなしりんごジュース」はりんごの種類によってまるで違う香り、酸味、甘味、口当たり。それぞれのおいしさを楽しむことができる。【『食べもの通信』9月号一部抜粋】
ご注文先
株式会社 山下フルーツ農園
〒389-1204 長野県上水内郡飯綱町大字倉井4276
お取り寄せサイト https://yamashita-fruit.stores.jp/
フリーダイヤル 0120-533-170
FAX 026-253-8234
2019年7月号 隔月連載 すてきな日本の味【37】
山口県浮島の漁を支える「オイルサーディン」
鮮度がいいから風味がまるで違う
周防大島(正式には矢代島)ですてきなものを見つけた。新村(しんむら)一成さん(44歳)が島で起業した「株式会社オイシーフーズ」の人気商品「オイル・サーディン」だ。新村さんが生まれた、周防大島から見える人口209人、面積2.27㎢ほどの小さな島・浮島(うかしま)は、柑橘類の栽培と漁が盛んで、ことカタクチイワシ漁は今も山口県産のイリコの半分以上を占めるという。
カタクチイワシは大きいと獲っても売れない。そこで新村さんはこのカタクチイワシを油で煮て滅菌し、オリーブオイルとナタネ油に漬けた「オイル・サーディン」の加工販売を始めた。鮮度がいいから、風味がまるで違う。タマネギと炒めてパスタにすると、本当においしかった。
新村さんはもう一つの島の特産品、ヒジキに味付けをしてイリコを加えた「ひじっ好(こ)いりこ」も商品化し、「全国むらおこし特産品コンテスト」(全国商工会連合会主催)で審査員特別賞を受賞した。売れ行きは好調だ。【『食べもの通信』7月号一部抜粋】
ご注文先
株式会社 オイシーフーズ
山口県周防大島町土居1001-51
FAX 0820-73-1116
http://oisea.com
2019年5月号 隔月連載 すてきな日本の味【36】
高千穂の山の恵みでつくられる「あまざけ」
アルコールゼロ
甘酒が苦手な人や子どもにも
宮崎県の高千穂からさらに分け入った秋元集落は、40世帯ほどの山深い村。南北朝時代の落ち武者集落だそうで、700年前の観音様や巨木もあれば、品の良いお神楽で知られる秋元神社もある。
飯干淳志さん(64歳)が地域を元気にする一つの手立てとしてつくった甘酒「ちほまろ」。米麹甘酒を乳酸菌で発酵させた乳酸菌発酵甘酒。地元の米と麹しか使わない。しかも、水は秋元集落の湧き水を使う。
「ちほまろ」にはプレーン以外にも玄米、もち麦入り、宮崎県の柑橘「へべす」が入ったものなど、いろいろな風味がある。
甘酒は江戸時代、暑い季節の朝の夏バテ防止の飲みものだった。乳酸菌も入っているしカロリーも高いので、風邪などで食欲のないときや、消化力が落ちているお年寄りにも重宝する。甘酒の米粒が残る感じや、独特の匂いが苦手という人にもおすすめ。 【『食べもの通信』5月号一部抜粋】
高千穂ムラたび
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字向山6604
電話 0982-72-7226
FAX 0982-82-2283
https://takachiho-muratabi.stores.jp/
2019年3月号 隔月連載 すてきな日本の味【35】
世界農業遺産の地で生まれた「栗きんとん 栗九里」
栗きんとんといえば、正月に作る栗の粒が入ったサツマイモの甘露煮がまず浮かぶ。けれども、本来の縁起物である栗きんとんは、栗と砂糖だけだそうだ。しかもこの「栗九里」は、宮崎県日之影町でとれた地栗だけを使ったぜいたくなお菓子。
口コミで評判になり、全国にリピーターが広がった。秋から冬のシーズンには、日に800本も売れるそうだ。
羊羹状の見た目からは想像しにくいが、小さく切っていただくと口の中でほろりと溶け、滑らかな食感と深い栗の風味が広がる。栗と砂糖しか使わないし、添加物もいっさい加えない。
2015年、日之影町はお隣の高千穂町や椎葉村、諸塚村とともに、国連食糧農業機関(FAO)の「世界農業遺産」に認定された。これらの地域では、太古の噴火による神秘的な地形の急斜面で、お茶の葉や栗、米などを栽培している。未来に受け継ぐべき「エコなものづくり」――。「栗九里」はまさに、その進化系といえる逸品だ。 【『食べもの通信』3月号一部抜粋】
宮崎県西臼杵郡日之影町大字岩井川642
TEL:0982-72-7422
2019年1月号 隔月連載 すてきな日本の味【34】
長野県野沢温泉 感動的なジャム
長野県の湯沢温泉で感動的なジャムに出合った。果実のエッセンスをぎゅっと凝縮したぜいたくな風味だ。
ホテル「サン・アントン」の主人・片桐幹雄さんの妻・逸子さんは、ザンクト・アントン(オーストリア)の本場で、余計なものは何も加えず、旬の味を最大限に生かすジャムづくりを学んだ。そして、帰国。工房「ハウス・サンアントンジャムファクトリー」を始めた。「長野県は果物がおいしく、種類も多い。ジャムに適した品種もある。同じ果実でも天候によって毎年味が違うので、作り方も調節する」と言う。
化学調味料や保存料は使わず、甘味は国産のビート糖や粗製糖のみ。
1階のカフェでは本格的なエスプレッソやジェラート、スイーツが味わえ、旬のジャムやジュースが買える。取り寄せもできるが、やはり、温泉に浸かったついでに味見をして、気に入ったジャムを買うのがおすすめ。【『食べもの通信』1月号一部抜粋】
ご注文先
ハウスサンアントン ホテル&ジャムファクトリー
Tel: 0269-85-3597 / FAX: 0269-85-3963
〒389-2502 長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷9515
E-Mail: info@st-anton.jp
ホームページ:http;//Stanton.shop-pro.jp/
2018年11月号 隔月連載 すてきな日本の味【33】
抗生物質を使わない「車えび」 大分県姫島産
姫島は、瀬戸内海の端っこにある人口2000人ほどの小さな島である。味の良い天然車エビは、この島の自慢の一つだ。ただし乱獲を避けるため、島独自の漁業制限を設け、大昔から守ってきた伝統がある。そこで当時の村長、藤本熊雄さんが思いついたのが、養殖事業だった。
車エビは繊細で養殖が難しく、何度も失敗を繰り返す。村をあげて取り組み、ついに89年から第三セクター「姫島車えび養殖株式会社」を立ち上げた。島を訪れたさい、「車エビの養殖には抗生物質は使っていません」と説明を受けた。そもそも車エビの養殖は、農林水産省の規定によって、抗生物質の投与が禁止されているという。厳しい規定があるのは、養殖魚のなかでは車エビだけだそうだ。
おがくずに包まれて送られてくる姫島の車エビはあまりに活きがよく、揚げるのはもったいない気がしてしまう。しかし、天ぷらにすると甘味も食感も違い、ぱっと食卓は華やかになる。【『食べもの通信』11月号一部抜粋】
ご注文先
姫島車えび養殖株式会社
大分県東国東郡姫島村2112-30
Tel. 0978-87-2119
Fax. 0978-87-2051
http://www.kurumaebi.jp/
2018年9月号 隔月連載 すてきな日本の味【32】
混じり気なし 千葉県成田「三里塚物産」のピーナッツペースト
もちろん、輸入品がみんな危険だなどと言うつもりはない。ただ、外国の農家が真面目に栽培したとしても、アフラトキシンは乾燥や船の輸送の段階で生える危険が伴うのだそうだ。
落花生は良質の脂肪、たんぱく質、ビタミンB1やビタミンB2も豊富。ならば、国内の落花生で丁寧に作られた商品はないかと探して見つけたのが、この「ピーナッツ・ペースト」だ。
国内生産の7割以上を支える千葉県産の落花生100%。そのうえ無農薬。砂糖や植物油などの添加物も使わない、混じり気なしのペーストである。甘味のなかにほろ苦さもあり、何より香ばしい。少量のハチミツを練ってトーストに塗ると、朝から幸せである。【『食べもの通信』9月号一部抜粋】
2018年7月号 隔月連載 すてきな日本の味【31】
柿の種の最高峰「精華堂あられ総本舗」のおかき
何が違うのか。まず原料の米が違う。おかきはもち米で作る。契約しているのは、有機もち米栽培グループ約30軒。「精華堂あられ」の清水精二社長(現会長)が、全国各地のもち米を食べ比べした結果、宮城県の「みやこがね」というもち米と出合い、同県に製造工場も建てた。
昨今は米どころでいろいろな米菓子を提案しているから、国産米菓子は珍しくなくなったが、農薬不使用・科学肥料不使用のもち米を丸い粒のまま使っているとなると、ぐっと希少になる。
もう一つのおいしい理由は油である。揚げる油も有機の植物油や国産の米油を使っているため香ばしく、食べすぎても胃にちっとももたれない。
そして最後の違いは、化学調味料や食品添加物を一切使わず、安い原料の米菓子のように濃い味でごまかすこともない。【『食べもの通信』7月号一部抜粋】
ご注文先
株式会社 精華堂霰(せいかどうあられ)総本舗
東京都江東区清澄3-10-5
2018年5月号 隔月連載 すてきな日本の味【30】
鶴岡市「遠藤商店」 山のパワー「山菜」でデトックス
5月に出る月山茸は千島筍の若竹で、市内にあるイタリアン「アルケッチャーノ」の奥田政行シェフ考案のレシピ、生ハムでくるくる巻いてフリットにすると、これがまた病みつきになる。
秋は天然のマイタケやナメコ、薬剤を使う薫蒸処理をしない貴重な和栗もおすすめだ。
2018年3月号 隔月連載 すてきな日本の味【29】
合鴨米を使い、伝統的な製法で作った「合鴨家族 古野農場 純米酢」
福岡県嘉穂郡桂川町寿命824
2018年1月号 隔月連載 すてきな日本の味【28】
十勝「森田農場」の小豆「きたまろん」
北海道清水町羽帯南2線106
2017年11月号 隔月連載 すてきな日本の味【27】
50種類のブレンド無農薬玄米 いろいろ米
2017年9月号 隔月連載 すてきな日本の味【26】
牛のエサにもこだわったなかほら牧場の和胡桃(わくるみ)アイスクリーム
〒027-0505 岩手県下閉伊郡岩泉町上有芸水堀287
☎050‐2018‐0110
fax 050‐2018‐0178
nakahora-bokujou.jp
2017年7月号 隔月連載 すてきな日本の味【25】
『糀屋三郎右衛門』の甘口みそ おふくろ自慢
私のお気に入りは、「おふくろ自慢 甘口」。九州出身の私は関東の塩辛さにやや閉口していたので、これに出会ったときには本当に感動した。わが家では、高血圧で普段はみそ汁を控えている母への土産も、このみそである。(『食べもの通信』7月号 一部抜粋)
(こし)946円
写真は石神井観光案内所で買える425g 497円(いずれも税込)
『草加家』のかんころ餅
佐世保市の「草加家」のかんころ餅はおいしい。本場の五島産のサツマイモにこだわってきた。
九州では、戦後までサツマイモが主食だった地域も多い。かんころ餅はこの貴重な作物を通年保存するための知恵から生まれた伝統菓子。
常温で180日もつように真空パックしたものと、冷凍で30日しかもたない生があるが、柔らかな生を5ミリくらいに切って焼くと、格別においしい。(『食べもの通信』2017年5月号から一部抜粋)
長崎県佐世保市重尾町210
TEL 0956-38-3808
http://soukaya.co.jp/
できたてを冷凍したかんころ餅・生 260g 500円(すべて税込)
2017年3月号 隔月連載 すてきな日本の味【23】
祝島産「天日干しのびわの葉茶」
穏やかな瀬戸内の水面がきらきらと輝き、周囲12㎞ほどの島が、まあ、のどかで美しい。島の名産は天然のモズクやヒジキ、びわだ。島民たちはこれらを直売することで、原発に頼らない島の経済的自立をめざしてきた。
10袋以上おまとめ買いの場合は900円
10袋以上おまとめ買いは500円
山口県熊毛郡上関町祝島26
FAX 0820-66-2050(担当:岡本あとみ)
http://hartland.jp/
2017年1月号 隔月連載 すてきな日本の味【22】
冬限定「新豆ミックス・ビーンズ」 一粒ずつ選び、磨きを掛けた十数種のセット
電話:01564-2-4614
2016年11月号 隔月連載 すてきな日本の味【21】
こんの魚店の「おばあちゃんに教わったさんま甘露煮」
2016年9月号 隔月連載 すてきな日本の味【20】
半生タイプでジューシー 上品なうま味を引き出した一品
キンメ鯛 (大)1200円
2016年7月号 隔月連載 すてきな日本の味【19】
老舗醤油店に江戸時代から伝わる 秘伝の味「あけがらし」
絶妙なのは、爽やかな辛みと後からくるほのかな甘さのバランス。クセになるのは、忘れたころにカリッとくる麻の実の触感。
地豆使った限定品のみそ「山一吟、完熟 蔵出し」や、素焼きの大瓶で3年寝かせた「長期熟成本かえし」もまた人気だ。
山形県長井市あら町6-5
電話/FAX 0238-88-2068
http://homepagel.nifty.com /akegarashi/