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2022年5月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【38】最終回

ゆでうどん

ゆでうどん
ゆでうどん
【チェックポイント】
「加工でんぷん」「添加物フリー」
 とくに注意が必要なのは「加工でんぷん」。でんぷんにさまざまな化学薬品を加え、有機合成(有機化合物を人工的に作る)反応させた合成添加物です。結合させる化合物によって12種類あります。
 ゆで麺には食感の改良を目的とした「アセチル化でんぷん」や、老化耐性を目的とした「ヒドロキシプロピル化でんぷん」などが使用されます。ヒドロキシプロピル化でんぷんの原料の一つ「酸化プロピレン」には発がん性が認められ、欧州の食品安全機関は乳幼児向け食品への使用を禁止しています。 

Better】 
純麺
国産小麦粉100%使用
 国産小麦を使用し、食品添加物は不使用です。つゆや具材も無添加のものを選びましょう。

【原材料名】
小麦粉(小麦(国産))、食塩

2022年4月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【37】

おでんの素

おでんの素
おでんの素
Better】 TOPVALU おでんの素  
 粉末タイプです。「添加物として「調味料(アミノ酸)」が使用されていますが、おでんのような煮物料理は焦げることが少ないので、あまり心配しなくてもよいでしょう。
 食塩がやや多いため、塩分を気にされる方はだしを飲まないようにしましょう。おでん以外に和風から揚げ、炊き込みごはんのレシピが付いています。

【原材料名】
食塩、砂糖、かつおぶし粉末、粉末しょうゆ(大豆・小麦を含む)、酵母エキス粉末、昆布粉末(北海道産)/調味料(アミノ酸等)     

2022年3月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【36】

なべしゃぶのつゆ

なべしゃぶのつゆ
なべしゃぶのつゆ
【選ぶポイント】「たんぱく加水分解物」「カラメル色素」 
  おいしさ、うま味、適度な粘度を出すための添加物が入っているため、原材料表示をしっかり確認しなければ、本来健康的な鍋料理が添加物のデパートになりかねません。
  とくにたんぱく加水分解物とカラメル色素(「着色料(カラメル)」と表示されている場合も)は避けましょう。両者とも含まれる化学物質が常に一定ではないため、きちんとした安全性試験ができず、安全性が不明な化学物質の混合物と言えるからです。 


Better】 極みだし スープも味わうしゃぶしゃぶ  
 「調味料(アミノ酸等)」は高温調理(揚げものや焼きものなど)すると発がん性物質を生成しますが、しゃぶしゃぶなら問題ありません。
 キサンタンガムは細菌を培養して製造する多糖類です。安全性の問題はないというのが通説。ただし培養ですから、いろいろな不純物が生じます。不純物の量の目安として、このガムに含まれる窒素の量(たんぱく質量の目安)は1.5%以下と法令で定められています。 


【原材料名】
食塩(国内製造)、しょうゆ(小麦・大豆を含む)、砂糖、かつおエキス、かつお節だし、みりん、さば節だし、酵母エキス、魚醤(魚介類)、こんぶだし、むろあじ節粉末、発酵調味料/調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタンガム)     

2022年2月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【35】

あんパン

あんパン
「あんパン」
【選ぶポイント】「乳化剤」「ショートニング」「マーガリン」 
 添加物の複合摂取の安全性は不明なため、保存料、イーストフード、着色料、香料などが入っていないものを選び、乳化剤もレシチンのような天然系のものがいいでしょう。油脂系の原材料が多く使われていますが、ショートニング、マーガリンなどの合成油脂には注意が必要です。合成油脂にはかなりのトランス脂肪酸が含まれるからです。トランス脂肪酸はさまざまな危険性が指摘され、とくに危険なのは悪玉コレステロールを増加させ、動脈硬化を促進し、心筋伷塞、脳伷塞などを引き起こす点です。命に危険がおよびます。不妊の原因になるとも指摘されています。 


Better】 COMO‘S BAKERY おぐら 小町  
 乳酸菌と酵母の混合物「パネトーネ種」を使い、時間をかけて熟成させています。おそらく乳酸菌の発酵生成物で、保存性が高まっているのではないでしょうか。
 麦芽エキスは独特の風味を出します。乳化剤が大豆由来だと良かったのですが。トランス脂肪酸の少ないラードを使用しているので、他商品と比べてベターだと思います。

【原材料名】
つぶあん、小麦粉、砂糖、パネトーネ種、ラード、卵、ショートニング、ぶどう糖、脱脂粉乳、食塩、黒ごま、麦芽エキス、酵母/乳化剤、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・大豆を含む)

2022年1月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【34】

米粉、バター使用の「食パン」

減塩食パン
「食パン」
【選ぶポイント】「食品の素材と添加物に注目!」
 添加物に注意しましょう。主原料の小麦粉はほとんど外国産であるため、長い航海中の微生物や虫対策としてさまざまな農薬が使用されます。国内産であれば、そういったいわゆるポストハーベスト農薬の問題は少ないため、国内産小麦を使用した添加物の少ないものを選びましょう。また、食品の素材も確認してください。


Better】 超熟 国産小麦 
商品名の横に「国産小麦100%」「バター使用」と書いてあります。生のでん粉はベーター型(消化が悪い)ですが、加熱するとアルファ型(消化がよくておいしい)になります。このパンは小麦粉のでん粉を熱湯でアルファ化しています。
 油脂は、マーガリンやショートニングではなくバターを使用しています。心筋梗塞などの危険性を高めるトランス脂肪酸を避け、風味向上のためでしょう。表示を見る限り、添加物は不使用です。少し高いですが、お勧めです。

【原材料名】
小麦粉(国内製造)、砂糖、バター、パン酵母、米粉、発酵種、食塩、醸造酢(一部に小麦・乳成分を含む)

2021年12月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【33】

減塩食パン

減塩食パン
「食パン」
【選ぶポイント】「脂質が少なく、そのうえ無添加」「国内製造の小麦粉」
 塩分が気になる方は減塩と表示しているものを選びましょう。パン食の多い人にとっては、かなりの量を長期間食べるため、添加物、脂質の少ないものに。小麦粉に「国内製造」と書いてあっても、外国産小麦を輸入し、国内で製粉すれば 小麦粉(国内製造)となります。「国内製造」の表示があっても惑わされることのないようご注意ください。


Better】 食塩無添加 山型食パン
 添加物にⅤ・C(ビタミンC)が使用されていますが、食パンでよく使用されるイーストフード、乳化剤などの添加物は不使用です。しかし、使用されている発酵風味料がいかなるものか気になります。発酵風味料の製造に使用する微生物によってはナイシンというペプチド性抗生物質が産生されますから保存性が向上します。ナイシンは添加物ですが、発酵風味料に含まれている場合には表示は不要です。

【原材料名】
小麦粉(国内製造)、砂糖、異性化液糖 、ショートニング、パン酵母、乳などを主原料とする食品、発酵風味料/V・C(一部に乳成分・小麦を含む)

2021年11月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【32】

食パン

食パン
「食パン」
【選ぶポイント】マーガリンのトランス脂肪酸に注意
 無添加か添加物の少ないものを選びましょう。添加物以外では、マーガリンやショートニングなどの油脂に含まれるトランス脂肪酸が問題です。悪玉コレステロールを増加させ、動脈硬化を促進し、その結果、心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす、命に危険がおよぶ物質です。
 

Better】 TOPVALU やわらか仕込み
 原材料名の表示を見る限り、無添加です。無添加というには「発酵バター」「乳等を主原料とする食品」「発酵風味料」にキャリーオーバー(最終食品中では微量となって、食品添加物そのものの効果を示さないこと)がないか、厳密に吟味しなければわかりません。
 最近のマーガリンはパームなどを利用しています。パームとバターであれば、部分水素添加したものを使うマーガリンよりトランス脂肪酸が少ないからです。
 発酵風味料はある種の乳酸菌を使用して製造すると、パンを腐敗させるバチルス菌の繁殖を抑えますが、耐性菌の問題があり、少し気になります。
 
【原材料名】
小麦粉(国内製造)、砂糖、発酵バター入りマーガリン、食塩、パン酵母,乳等を主原料とする食品、発酵風味料、ヨーグルト種、加熱乳酸菌粉末
 

2021年10月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【31】

そうめんつゆ

そうめんつゆ
「そうめんつゆ」
【選ぶポイント】「たんぱく加水分解物」「塩分」
 原材料の表示だけでなく栄養成分表も見て、添加物はもちろん、塩分の少ないものを選びましょう。また、添加物指定されていませんが、たん白加水分解物にも注意しましょう。理由はBad欄でご説明します。


Better】ぶっかけそうめんつゆ ストレートタイプ
     食塩相当量:2.3%
 アミノ酸等の主成分はグルタミン酸ナトリウムです。グルタミン酸は焦がすと発がん物質に変わりますが、そうめんのつゆで使う(加熱しない)のならさほど問題はありません。気になる人はつゆを飲まないようにしましょう。

【原材料表示】
ぶどう糖果糖液糖、しょうゆ(本醸造)、水飴、食塩、ふし(むろあじぶし、かつおぶし)、醸造酢、かつおエキス、チキンエキス、こんぶ、煮干し(とびうお)、酵母エキス、発酵調味料/調味料(アミノ酸等)、アルコール、(一部に小麦・さば・大豆・鶏肉を含む)
下線部が添加物

2021年9月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【30】

炭酸飲料 オレンジ果汁入り

特濃オレンジスカッシュ
「特濃オレンジスカッシュ」
【選ぶポイント】「果糖ぶどう糖液糖」「添加物が少ないもの」 
 合成甘味料や着色料、香料などの添加物が少ないものを選びましょう。砂糖や、化学的手段で製造され血糖値を急上昇させる果糖ぶどう糖液糖やぶどう糖果糖液糖*(ともに添加物でない)が使用されているため、ご注意ください。

Better】TOKONOU ORANGE SQUASH
 原料のオレンジがブラジル産であるのは、品質、農薬の面から気になります。しかし、国産でも一部の商品を除いて安全とは言えません。
 添加物の酸味料はおそらくクエン酸なので、問題はありません。
 香料はたいてい、さまざまな化学物質の混合物であるため不安を感じますが、ほか製品との比較し、勘案したうえで、Betterとし  
ました。

【原材料表示】
オレンジ(ブラジル産)、砂糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)/酸味料、炭酸、香料、ビタミンⅭ
下線部が添加物

2021年7月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【28】

パン粉

パン粉
「吸油の少ないパン粉」
【選ぶポイント】「添加物の少ないもの」「吸油の少ない新鮮なもの」
 揚げものは170度前後の高温で揚げるため、高温による添加物の化学変化も心配。無添加にこだわるなら、無添加のパンを購入するか、自分で作ったパンをパン粉にするのがおすすめです。

Better】吸油の少ないパン粉
 添加物にイーストフード、ビタミンⅭが使用されていますが、ほかの商品と比べて添加物が少なく、吸油量も少ない点を評価し、Betterとしました。
 小麦粉は「国内製造」とあります。これは国内で製粉したという意味で、国産小麦を使用しているという意味ではありません。
 ショートニングには動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすなどのリスクを高めるトランス脂肪酸が入っている可能性があります。             

【原材料表示】
小麦粉(国内製造)、大豆たんぱく粉末、でん粉、イースト、ショートニング、食塩/イーストフード、ビタミンⅭ
下線部が添加物

2021年6月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【27】

だしを加えたみそ加工品

鍋だしスープ
「だしを加えたみそ加工品」
【選ぶポイント】「化学調味料無添加」に惑わされない
 「化学調味料無添加」「国産原料100%みそ使用」と書いてありますが、裏面の原材料名を見ると「たんぱく加水分解物」や「増粘多糖類」が入っているものも。

Better】贅沢鯛だし
 赤みそ、白みそ、赤だしがおもな材料で、食塩、砂糖、鯛、かつお節、コンブなどを加えています。
 添加物に酒精を使用していますが、問題はありません。酒精とはエチルアルコール(単にアルコールといいます)のことです。発酵により製造されたもので、日本酒やワインなどのアルコールと同一物質です。

【原材料表示】
米みそ(国内製造)、豆みそ、還元水飴、発酵調味料、食塩、鯛エキス、砂糖、鯛エキス粉末、酵母エキス粉末、かつお節粉末、しいたけエキス粉末、昆布粉末/酒精(一部に大豆を含む)

2021年4月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【25】

個包装の鍋つゆ

個包装の鍋つゆ
「こなべっち 焼きあごだし鍋つゆ」
【避けるポイント】「カラメル色素」「たんぱく加水分解物」
 かつお節、コンブなどの昔ながらのだし汁とは違う、安価な化学調味料、着色料などに頼った製品が多く見られます。しかし、食品添加物は人手の安全性試験は実施されていないため、避けたほうがいいものです。カラメル色素もたんぱく加水分解物も避けたほうがいいでしょう。

Better】こなべっち 焼きあごだし鍋つゆ
 使用添加物は調味料(アミノ酸等)だけです。しかし、この商品にはアミノ酸液が使用されています。これはたんぱく質を含む材料を、酸で分解したものです。法律上は「添加物」ではありませんが、アミノ酸、ペプチド以外に得体の知れぬ物質が含まれている可能性があります。他製品との比較で、Betterとしました。

【原材料表示】
食塩(国内製造)、米発酵調味料、あごだし、アミノ酸液(大豆を含む)、煮干しエキス、しょうゆ(小麦、大豆を含む)、砂糖、かつおエキス、酵母エキス、さば節だし、鶏がらだし、しいたけだし、こんぶだし/調味料(アミノ酸等)

2021年3月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【24】

すき焼きのたれ

すき焼きのたれ
「すき焼きのたれ 花鰹仕立て」
【選ぶポイント】「カラメル色素」「たんぱく加水分解物」
 カラメル色素はいろいろな糖類に化学薬品を加えて加熱して作ります。多種類の化学物質の混合物であり、どんな物質が含まれているのか不明な添加物です。ほかにも化学調味料、たんぱく加水分解物などが使用されている商品もあるので、原材料表示を確認しましょう。


Better】創味 すき焼のたれ
 無添加で、高く評価できます。
 関西風、関東風すき焼きの両方に使用でき、それぞれの簡単な調理法が書かれています。
 ほかの商品と比べて食塩が少なめです。塩分が気になる方にもおすすめできる逸品です。

【原材料表示】
 醤油、砂糖、みりん、かつお削りぶし、清酒(一部に小麦・大豆を含む)

2021年2月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【23】

だしを加えたみそ加工品

鍋だしスープ
「だしを加えたみそ加工品」
【選ぶポイント】「化学調味料無添加」に惑わされない
 「化学調味料無添加」「国産原料100%みそ使用」と書いてありますが、裏面の原材料名を見ると「たんぱく加水分解物」や「増粘多糖類」が入っているものも。

Better】贅沢鯛だし
 赤みそ、白みそ、赤だしがおもな材料で、食塩、砂糖、鯛、かつお節、コンブなどを加えています。
 添加物に酒精を使用していますが、問題はありません。酒精とはエチルアルコール(単にアルコールといいます)のことです。発酵により製造されたもので、日本酒やワインなどのアルコールと同一物質です。

【原材料表示】
米みそ(国内製造)、豆みそ、還元水飴、発酵調味料、食塩、鯛エキス、砂糖、鯛エキス粉末、酵母エキス粉末、かつお節粉末、しいたけエキス粉末、昆布粉末/酒精(一部に大豆を含む)

2021年1月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【22】

鍋だしスープ

鍋だしスープ
「鍋だしスープ」
【避けるポイント】「たんぱく加水分解物」「アミノ酸等」
 鍋の素にはほとんど「アミノ酸等」が使用されています。添加物の種類が少ないものを選びましょう。
 添加物ではありませんが、たんぱく質加水分解物は製造時に発がん性の疑いがある物質を生成すること、アミノ酸以外にもいろいろな物質が含まれており、安全性が疑問なので避けましょう。

Better】焼きあごだし鍋つゆ ストレート
 添加物に調味料(アミノ酸等)が使用されています。アミノ酸は焼いたり焦がしたりした場合、発がん性が疑われる物質を生成しますが、鍋に使うのであればそれについては心配はありません。添加物ではありませんが、アミノ酸液は大ざっぱにいえば、たんぱく加水分解物と同じようなものですから、安全性が気になります。
 
【原材料表示】
食塩、水あめ、しょうゆ(小麦、大豆を含む)、焼きあごだし、かつおエキス、煮干しエキス、さば節だし、アミノ酸液(大豆を含む)、酵母エキス、鶏がらだし、しいたけだし、こんぶだし/調味料(アミノ酸等)
 「/」の後が添加物

2020年12月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【21】

ふりかけ

ふりかけ
「ふりかけ」
【選ぶポイント】無添加表示でも原料を確かめる
 原材料の種類が多いということは、一般的に添加物の種類が多くなるということです。添加物の種類が少ないものを選びましょう。「無添加」を強調した商品もありますが、たんぱく加水分解物を使用しているなど、まったく安心とはいえない商品もあります。

Better】「無添加。」のりふりかけ 国産あおさ入り
 原材料名を見る限り、アミノ酸(化学調味料)などの「法定の添加物」は不使用ですが、たんぱく加水分解物が使用されている点は残念です。たんぱく加水分解物は化学構造がわからない物質が含まれています。加水分解時にMCP、DCPなどの発がん性を示す物質を生成する場合があります。ギリギリBetterとしました。

【原材料表示】
味付ごま(国内製造(いりごま、砂糖、食塩、あおさ、酵母エキス、蛋白加水分解物、青のり))、味付ごま(国内製造(いりごま、砂糖、食塩、抹茶、蛋白加水分解物、酵母エキス))、味付ごま(いりごま、すりごま、砂糖、醤油、食塩、酵母エキス、蛋白加水分解物)、味付のり(乾のり、砂糖、醤油、和風調味料(昆布エキス、むろあじ節粉末、海老粉末、宗田鰹節粉末)、水飴,味醂、風味原料、食塩、酵母エキス、唐辛子ペースト)、味付鰹削り節(鰹削り節、砂糖、醤油、食塩、その他)、のり、あおさ、(一部にえび・小麦・ごま・さば・大豆を含む)

2020年11月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【20】

パスタソースとミートソース

パスタソースとミートソース」
「パスタソースとミートソース」
【選ぶポイント】「たんぱく加水分解物」「アミノ酸」ゼロ
 食品の形状上、何でも混ぜ込みやすいために、たんぱく加水分解物や調味料(アミノ酸等)などの添加物が多く使われがちです。自然に近い味を感じとれるようになりましょう。

Better】国産野菜で作ったナポリタン(パスタソース)
 化学調味料、たんぱく加水分解物不使用の無添加商品です。材料、香辛料の配合を工夫したのでしょうね。
 トマトにはうま味成分であるグルタミン酸が豊富に含まれ、欧米では肉や魚料理の調味料に使われています。人工的な調味料を加えなくても、自然のうま味は出るのです。
 この商品のように自然に近い食感、色、香りのものなら、安心して食べることができます。

【原材料表示】
野菜(トマト、たまねぎ、にんにく)、砂糖、チキンブイヨン、白ワイン、食塩、コーンスターチ、醸造酢、大豆油、バター、香辛料、(一部に小麦、乳成分、大豆、鶏肉を含む)

2020年10月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【19】

サケフレーク(ほぐし)

「サケフレーク(ほぐし)」
「サケフレーク(ほぐし)」
【選ぶポイント】「無着色」「アミノ酸等」不使用
 赤ければ良いというものではありません。表示を必ず見てください。なかには白サケを赤色着色料でピンクや赤色に変化させた商品があります。
 着色料で色付けされていないもの、化学調味料の「アミノ酸等」を使っているものも多いので、添加物が使用されていないものを選びましょう。

 【Better】知床産秋鮭と塩だけで作った鮭ほぐし
 原材料表示には「白鮭」とあります。赤くありません。
 着色料でサーモンピンクにすれば見栄えが良くなりますが、無着色というところが評価できます。いっぽうで、白ザケなので抗酸化作用のあるアスタキサンチンの効果は期待できません。抗酸化作用を期待するのであれば、紅ザケの切り身を食べることをお勧めします。無添加で、塩味が効かせてあります。

【原材料表示】
白鮭(北海道知床)、食塩

2020年9月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【18】

マヨネーズ

「マヨネーズ」
「マヨネーズ」
【選ぶポイント】常温で液体の植物油 添加物が少ないもの
 一般にマヨネーズは添加物が少なく、高カロリー。マヨネーズ風のものは添加物が多いが、低カロリーです。
 マヨネーズは大量の油脂と卵を使用します。卵にはコレステロールが含まれていますが、血管にコレステロールが溜まるのを防ぐ働きなどがあるレシチン等のリン脂質も含まれています。いずれにしてもカロリーが気になる方は、使用量を減らしましょう。
 食用油は常温時に液体である植物油(ナタネ油など)を使用したものを選びましょう。

 【Better】有精卵マヨネーズ
 有精卵はケージに閉じ込めた飼育ではなく、放し飼い(平飼い)の鶏の卵です。雄鶏も一緒に飼育するので、自然交配が起こります。健康的な卵といえますが生産性が低いため、無精卵より高価です。
 油脂はナタネ油とベニバナ油です。無添加で、おすすめの逸品です。

【原材料表示】
食用植物油脂(なたね油、紅花油)(国内製造)、卵黄、醸造酢、砂糖、食塩、香辛料、(一部に卵・りんごを含む)

2020年8月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【17】

飲むりんご酢

「飲むりんご酢」
「飲むりんご酢」
【選ぶポイント】「調味料(アミノ酸など)」「氷酢酸」「酢酸」 
 醸造酢であっても酸味料(氷酢酸、酢酸は除く)と調味料(アミノ酸など)の使用は認められています。化学合成で作られた氷酢酸、酢酸を原料としたもの、添加物が多いものは避けましょう。
 
Better 
純リンゴ酢 醸造酢 
 果実酢の一種。原材料はリンゴ果汁だけというのはうれしいですね。
 原材料名の表示に「りんご果汁(国内製造)」と書いてあります。「国内製造」とは「国産リンゴ」という意味ではなく、りんご果汁の製造を国内でおこなっているという意味です。リンゴは国産とは限りません。ほかの食品でも「国内製造」の表示には、注意してください。また、国産でも農薬の心配はあります。
 
【原材料名】
りんご果汁(国内製造)

2020年7月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【16】

発泡するお酒

「発泡するお酒」
「発泡するお酒」
【選ぶポイント】「無添加のお酒」「おつまみも無添加に」
 前号でも紹介しましたが、添加物はアルコールと一緒に摂取した場合とそうでない場合の吸収率が異なるため、通常の添加物安全性試験の結果が当てはまらないケースも考えられます。添加物はアルコールと同時に摂取した場合の安全性が検証されていないので、添加物不使用のものを選びましょう。いくらお酒が無添加でも、おつまみが添加物まみれではどうしようもありません。
 
Better 
金麦 糖質75%オフ
 発泡性のリキュールです。添加物は使用されていません。「糖質75%オフ」はお腹の出具合を気にしている人には、うれしいのではないでしょうか。一緒に食べるおつまみや珍味類も、添加物が使用されていないものを選んでください。
 原材料にある「スピリッツ」は蒸留酒のことですが、通例はウィスキーやブランデーを除いたものを指します。
 
【原材料名】
発泡酒(国内製造)(麦芽、ホップ、糖類、食物繊維)、スピリッツ(小麦)
 
 

2020年6月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【15】

チューハイ(発泡性)

「チューハイ(発泡性)」
「チューハイ(発泡性)」
【選ぶポイント】「無添加」「添加物の少ないもの」
 添加物の安全性試験は添加物を加えた餌を動物に食べさせておこなわれますが、アルコールを飲ませながら実施することはありません。つまり、アルコールと添加物を同時摂取した場合の安全性は確認しないのです。
 たとえば、飲酒と喫煙生活を長く続けると、咽頭がんになる率が数倍高くなります。タバコの中の発がん物質が、アルコールによって吸収されやすくなるからでしょう。
 添加物は珍味類、おつまみ類にも多く使用されています。同時摂取した際の安全性は不明なので、お酒もおつまみも無添加か、添加物の少ないものを選びましょう。
 
Better 
本搾り 香料、酸味料、糖類無添加,ピンクグレープフルーツ 
 ほぼ無添加といってよい製品です。添加物として炭酸が使用されていますが、炭酸ガスです。おすすめできる商品だと言えます。種類により含まれている量が異なりますが、グレープフルーツには、ある種の血圧降下薬の作用を増強させる物質が含まれていますから、ご注意下さい。
 
【原材料名】
グレープフルーツ、ウオッカ/炭酸
(下線部が添加物)
 

2020年5月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【14】

ノンアルコールビール

「ノンアルコールビール」
「ノンアルコールビール」
【選ぶポイント】酸化防止剤のビタミンⅭ」「カラメル色素」
 酸化防止剤のビタミンⅭは合成添加物です。ビタミンⅭ自体が酸化し、赤色の物質、褐色物質、そのほかいろいろな物質に変化しますが、これらの安全性は不明です。
 カラメル色素は、砂糖を製造するさいの副産物や炭水化物を含む物質に薬品を加え、加熱して作ります。原料や加える薬品によって生成する成分が異なるという不気味な着色料です。添加物の少ないものを選びましょう。 
 
Better 
ゼロクリア 炭酸飲料
 添加物は炭酸ガスだけです。ベトナム産ですが、国産であっても原料、添加物は中国をはじめ外国産の場合があることを鑑みると、安心できる製品だと思います。
 
【原材料名】
麦芽、米、ぶどう糖、ホップ/炭酸ガス
(下線部が添加物)
 

2020年4月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【13】

マーマレード

「マーマレード」
「マーマレード」
【選ぶポイント】pH調整剤」「香料」「乳化剤」
 添加物として使用されているペクチンには、砂糖大根(てんさい)由来のものと、天然ペクチンの化学構造を変えたものがありますが、さほど心配することはないと思います。
 pHは酸性とアルカリ性の度合いを表すもので、7を中性として数字が少なくなるほど酸性が強くなります。食品のpHを一定に保つのがpH調整剤です。pH調整剤はピロリン酸二水素ナトリウムなど34の化学物質から、いくつかを選び混ぜたもので、どんな化学物質が使用されているのかはわかりません。乳化剤、香料も事情は大体同じです。
 pH調整剤、香料、乳化剤、などいろいろな添加物が使用されているものがありますが、ペクチン以外の添加物の種類が少ないものを選びましょう。 
 
Better 
きれいな甘さ  オレンジマーマレード55
 使用されている添加物はペクチンだけです。無添加とは言えませんがそれに近い商品です。原料のかんきつ類の組み合わせに、味、色、香り、ゲル強度などへの工夫の跡が見られます。
お勧めの商品だと思います。
 
【原材料名】
かんきつ類(夏ミカン、ネーブルオレンジ、冬だいだい、シビルオレンジ)、砂糖類(砂糖、ぶどう糖(液状))/ゲル化剤(ペクチン)
(下線部が添加物)
 

2020年3月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【12】

ブルーベリー

「ブルーベリー」
「ブルーベリー」
【選ぶポイント】「無農薬」「添加物の少ないもの」
 アメリカ産のブルーベリーが多く出回っていますが、最近は輸入時の農薬検査で基準値を超えることは、ほとんどありません。国産のものも基準値以下ですが、農薬が検出されています。無農薬栽培された国産品で、「残留農薬検査済」と表示されたものを選びたいですが、そのような商品は数が少なく、入手困難です。
 農薬の使用については商品に表示されないので、消費者にはわかりません。しかし、添加物の使用有無は、表示を見ればわかります。添加物が少ないものを選びましょう。
 
Better 
ブルーベリー  原産国:アメリカ
 添加物は使用されていませんが、砂糖が添加されています。ブルーベリー自体に果糖、ぶどう糖などの糖類が含まれており、乾燥させる段階で濃縮されます。さらに砂糖を加える必要はないと思いますが…。甘さが強いものが、好まれるのでしょうね。
 
【原材料名】
ブルーベリー、砂糖、植物油
 

2020年2月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【11】

「せんべい 黒豆入り」

「せんべい 黒豆入り」
「せんべい 黒豆入り」
【選ぶポイント】「米の生産地」
 主原料であるお米が外国産の場合、収穫後、日本まで運ぶ間にカビなどが繁殖しないように、防カビ剤として農薬が使用される場合があります。この点では、国内産なら不安が少ないので、国産米を使用し、添加物の少ない商品を選びましょう。
 
Better 
黒豆せんべい 国産米100%使用
 添加物は調味料(アミノ酸等)だけです。これは化学調味料で好ましくありませんが、たんぱく加水分解物(添加物ではありません)が使用されているよりは、ましかもしれません。
 しょうゆが使用されていない点は、好感がもてます。業務用しょうゆには、保存料として安息香酸Naやパラベン類が使用されている場合があるうえに、表示の義務がありません。
 「栄養成分表示」を見ると、脂質がかなり含まれています。体重を気にされる方は要注意です。塩分は少ないので、食べ過ぎなければ問題はあまりないでしょう。
 
【原材料名】
うるち米(国産)、黒大豆(遺伝子組換え
でない)、植物油脂、食塩/調味料(アミノ酸等)
(下線部が添加物)
 

2020年1月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【10】

料理酒

料理酒
料理酒
【選ぶポイント】「たんぱく加水分解物」
 うま味を増強するため、たんぱく加水分解物を加えている料理酒もあります。たんぱく加水分解物の多くは酸による加水分解物です。人の消化による加水分解生成物とは異なり、アミノ酸のほかに得体のしれない多種類の物質の混合物です。安全性に関し、強い疑念があります。たんぱく加水分解物は添加物に指定されていませんが、避けるのが賢明です。
 
Better 
mizkan  料理酒
 この製品には食塩と、酸味料としてクエン酸が添加されています。クエン酸は人の体内にも存在する物質でミカン、レモンなどのかんきつ類にも多く含まれています。
 安定的な物質で、添加物として設定された規格基準を満たしたクエン酸であれば、安全性への懸念はありません。
 水あめが添加されている料理酒が多くありますが、それは「照り」を出す効果があるためです。
 
【原材料名】
醸造調味料(米、アルコール、食塩、米こうじ)、アルコール、水あめ、食塩/クエン酸

2019年12月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【9】

さきいか

さきいか
さきいか
【選ぶポイント】「ソルビン酸」
 ソルビン酸は非常に不安定な物質であり室温であっても分解します。分解物の安全性が心配です。また、ソルビン酸のような酸型化合物は、アルコールが共存すると吸収が良くなるといわれています。アルコールとソルビン酸を同時に経口投与したデータはないので、とても心配です。
 
Better
ソフト いか燻製(くんせい)
 製造時には、添加物を使用していない商品です。ただし、醸造酢に添加物が含まれている可能性があります。また、薫製品にはいぶす工程で生成する有害物質が含まれる場合があります。これらの点から、この商品が完全に無添加で、無害かは不明です。
 
【原材料名】
いか、砂糖、発酵調味料、醸造酢、食塩、粉末水あめ、酵母エキス、魚介エキス

2019年11月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【8】

あごだし

あごだし
焼きあごだし 和風だしの素
【選ぶポイント】 「たんぱく加水分解物」「調味料(アミノ酸等)」
 あごだしのうま味成分・イノシン酸はグルタミン酸と併用するとうま味が増すため、調味料(アミノ酸等)が配合された製品が多いです。この化学調味料=アミノ酸等は前号でも紹介したように、高温加熱で発がん物質に変化します。
 たんぱく加水分解物の原料には肉類、大豆類、小麦などが使用され、アミノ酸だけがつながった単純たんぱく質ではなく、糖類、脂質など正体不明の複合たんぱく質が含まれます。DCP(ジクロロプロパノール)など、発がん性が疑われる物質が含まれている可能性があります。
 
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焼きあごだし 和風だしの素
 調味料(アミノ酸等)が使用されているのは残念ですが、たんぱく加水分解物が使用されていないのは、評価できます。
 「保存料(ナイシン)」と書くと印象が悪いので、「発酵調味(風味)料」と表記するケースがあります。ナイシンは微量でも体への影響が大きいとされ、摂取し過ぎると食品に含まれる耐性菌が体に入ってしまう恐れもあります。でも、この表記ではナイシンの有無はわかりません。単に「発酵調味(風味)料」ではなく、ナイシンまたは抗菌性物質を含むか否かまで表記すべきです。
 
 
【原材料名】
食塩、砂糖類(乳糖、砂糖)、風味原料(焼きとびうお(あご)粉末)酵母エキス、発酵調味料/調味料(アミノ酸等)、(一部に小麦・乳成分・大豆を含む) 下線部が添加物です。
 
《製造者》
味の素株式会社
〒104-8315 東京都中央区京橋1-15-1
お客様相談センター 0120-68-8181
 

2019年10月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【7】

めんつゆ

めんつゆ
めんつゆ
【選ぶポイント】「たんぱく質加水分解物」「アミノ酸等」
 「たんぱく質加水分解物」は「添加物」に指定されていませんが、正体不明の化合物の混合物です。
 化学調味料(アミノ酸等)の主成分「グルタミン酸ナトリウム(Na)」は、高温で加熱するとGlu‐P‐1という発がん物質に変化します。揚げもの、煮もののような高温加熱する料理に使うのは避け、用途はめんつゆに限定したほうがいいでしょう。グルタミン酸Naはしょうゆなどにも含まれており、量が多くなるほどGlu‐P‐1も増えます。
 
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追いがつおつゆ ストレート
 たんぱく質加水分解物は不使用です。ただし、果糖ぶどう糖液糖、水あめ、砂糖などの糖類がかなり含まれているため、血糖値が気になる方は、使用量を控えめにしたほうがよいでしょう。
 乳酸は添加物ですが、問題ありません。保存料として使用されているアルコールは発酵により製造されたもので、安息香酸Naなどが添加されるよりはずっといいです。
 
【原材料名】
しょうゆ(本醸造)(小麦・大豆を含む)、果糖ぶどう糖液糖、水あめ、食塩、砂糖、かつおぶし(粗砕、粉砕)、醸造酢、魚介エキス、こんぶエキス、濃縮だし(かつおぶし、乾しいたけ)、酵母エキス/アルコール、調味料(アミノ酸等)、乳酸
    
《製造者》
株式会社 ミツカン
〒475-8585 愛知県半田市中村町2-6
お客様相談センター 0120-261-330

2019年9月号 連載 続 どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【6】

だしじょうゆ

だしじょうゆ
だしじょうゆ
【選ぶポイント】 「たんぱく加水分解物」「ぶどう糖果糖液糖」
 
 食品添加物ではありませんが、たん白加水分解物はさまざまな化学物質の混合物です。原材料名をよく確認して、添加されていない製品を選びましょう。
 ぶどう糖化糖液糖も添加物ではありませんが、化学的手法で製造したものです。添加物に指定し、厳格な規格基準を設定すべきです。摂取後すぐに血糖値が上がるので、血糖値に問題がある方は控えたほうがいいでしょう。
 
Better
 寺岡家のちょっとぜい沢(たく)なだし醤油  
〔食塩相当量 15㎖当たり1.8g〕

 化学調味料である「アミノ酸等」や、「カラメル色素」などが添加されていない点は、評価できます。
 化学調味料を使用していては安全性はともかく、おいしさの本質が天然素材だけではなくなってしまいます。だしじょうゆと称するなら、だしとしょうゆを基本にしてほしいですね。
 保存性を高めるためにアルコールが添加されていますが、問題ありません。
 
【原材料名】
しょうゆ(大豆・小麦を含む)(国内製造)、砂糖、かつお節エキス、食塩、煮干エキス、酵母エキス/アルコール
  
 
《製造者》
寺岡有機醸造株式会社 松永工場
〒729-0105
広島県福山市南松永町2丁目3の25
フリーダイヤル 0120-511549

2019年8月号 連載 続どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【5】

濃口しょうゆ

ポテトチップス
農薬、化学肥料など、有機JASが認めたもの以外は使用していないと記載されています
選ぶポイント 「アミノ酸液」「カラメル色素」「甘草」
 
 アミノ酸液はたんぱく質を酸加水分解し、アルカリで中和したもので、アミノ酸以外の物質も含まれています。添加物に指定すべきものです。
 カラメル色素はさまざまな物質の混合物で、なにがどれくらい含まれているか不明で、不気味な代物です。
 甘草(かんそう)はマメ科のカンゾウの根茎から抽出した甘味成分です。食塩の塩辛さを和らげるために添加されます。甘草を加えたしょうゆは塩辛さを感じにくいので、しょうゆの使い過ぎによる塩分の過剰摂取にご注意を!
 

2019年7月号 連載 続どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【4】

ポテトチップス

ポテトチップス
無添加です。ただしたんぱく加水分解物は人工的に製造したうま味調味料です
選ぶポイント 「カラメル色素」

カラメル色素は糖(純度が低いものも少なくない)を含む液体に亜硫酸塩、酸、アンモニウム化合物などを加熱して作られる化合物の混合物です。個々の化合物がどんなものなのか解明されていない、不気味な着色料です。発がん性が強く疑われるイミダゾール化合物が含まれている場合もあります。

2019年6月号 連載 続どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【3】

インスタントラーメン

インスタントラーメン
加工デンプンとたんぱく加水分解物が使用されていない点で、少し高く評価できます
選ぶポイント 「加工デンプン」「たんぱく加水分解物」

 加工デンプンは、デンプンにさまざまな化学薬品を作用させて製造した合成添加物です。「不純物が何%以下であること」という基準が設定されていないため、不安な添加物です。
 また、たんぱく加水分解物は法令上は添加物ではありませんが、強い塩酸で加水分解されたものです。ヒトが食べものを消化するのも一種の加水分解ですが、それとはまったく異質なものです。さまざまな化学物質の混合物で、個々の物質の中身や安全性については解明されていません。
 

2019年5月号 連載 続どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【2】

メロンパン

メロンパン
小麦粉、砂糖、植物油脂、卵、乳酸菌発酵液、パン酵母、クリーム、食塩、発酵風味料、乳等を主要原料とする食品、バター、脱脂粉乳、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆を含む)
選ぶポイント 「膨張剤」

包装袋に「マーガリン、イーストフード、香料を使わず」と書かれていて、安心できそうです。食品添加物は使用されていません。膨張剤を使用しなくても、添加物をたっぷり使用しなくても、メロンパンは作れるのです。食べてみましたが、おいしかったですよ。安心できる逸品といえます。
 
≪製造者≫イオン株式会社
〒261-8515
千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1
トップバリューコールセンター:0120-28-4196
 

2019年4月号 連載 続どっちを選ぶ? こんなに違う加工食品【1】

食パン

食パン
乳化剤、イーストフード、V.Cなどの添加物は使用されていません
食パンを選ぶポイント
「乳化剤」「イーストフード」
 
原材料名 小麦粉(国内製造)、砂糖、バター入りマーガリン、パン酵母、食塩、米粉、醸造酢、(一部に小麦・乳成分を含む)
 
《製造者》敷島製パン株式会社
〒461-8721 名古屋市東区白壁5丁目3
フリーダイヤル0120-084-835
 
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