2023年5月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【111】
「畑で収穫してもらう」農業 京都府「かたもとオーガニックファーム」
2023年3月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【110】
生産者・加工業者・消費者 皆の熱意でおいしく安心な豆腐 大阪府「豆伍心」
2023年1月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【109】
アレルギーが出にくい古代小麦 和歌山県「久保農家」久保智和さん
2022年11月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【108】
地産地消を確実に広げたい 京都府「音吹畑」高田潤一朗さん
2022年10月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【107】
地産地消を確実に 京都府「音吹畑」高田潤一朗さん
2022年9月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【106】
ベランダ菜園から本格的農業へ 奈良県・いこま満天ファーム 山本昌史さん
2022年7月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【105】
琵琶湖のすばらしさを残したい 滋賀県・駒井健也さん
2022年4月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【104】
給食パンを安全な地場産小麦で 和歌山県・貴志正幸さん
2022年3月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【103】
地域で循環する農業を 京都府・「京のべじ」児島ひかるさん
2022年1月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【102】
地域全体で未来に続く活力を 静岡県・浅田ファーム(浅田藤二さん)
2021年11月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【101】
日本の原風景に農業の「未来」 島根県・長谷川敏郎さん
2021年7月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【99】
父から受け継いだ有機栽培茶 新たな活路へ 京都府・「童仙房茶舗」布施田雅浩さん
2021年5月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【98】
果樹園を再生 地域に無農薬栽培の風を 静岡県・渡辺卓也さん
理想の畑で年間通じて栽培
30代後半のころ、発酵学研究の知識を生かして、米ぬかやもみ殻、燻炭、ナタネの搾りかすなどで、自信をもって堆肥を作っていました。「しかし、調べてみるとナタネは輸入が多いし、米の農薬基準はゆるい。安全性が疑われる原料をやめていったら、にがりと畑の青草しか残らなかった」。
ちょうどそのころ、田村さんは意外なものを発見します。一生懸命に土作りをした畑のミズナより、畦に近くて雑草が生えている固い土に、肥料もなく育ったミズナのほうがおいしく立派になっていたのです。
「自然農法」といっても、雑草を生え放題にしているわけではありません。必要なのは野菜をよく観察して対処すること。それだけ、手間と時間がかかっているのです。農園には、地元の子ども会の親子がやってきます。都会から、援農にきてくれる消費者もいます。わんぱく自然農園たむそんは、多くの人たちの力で前進しています。【『食べもの通信』5月号より一部抜粋】
渡辺卓也さんの柑橘類については電話かメールでお問い合わせください
℡0558-36-3790(FAX兼用)
nawajiooue@orange.plala.or.jp
2021年3月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【97】
神奈川県・「わんぱく自然農園たむそん」田村吾郎さん
おいしく強く立派な野菜を
理想の畑で年間通じて栽培
発酵学を大学院で研究し、シェフなどの仕事を経験してきた田村吾郎さん(49歳)がめざしたのは、有機農業でした。いまでは、120品目以上もの野菜を栽培しています。
30代後半のころ、発酵学研究の知識を生かして、米ぬかやもみ殻、燻炭、ナタネの搾りかすなどで、自信をもって堆肥を作っていました。「しかし、調べてみるとナタネは輸入が多いし、米の農薬基準はゆるい。安全性が疑われる原料をやめていったら、にがりと畑の青草しか残らなかった」。
ちょうどそのころ、田村さんは意外なものを発見します。一生懸命に土作りをした畑のミズナより、畦に近くて雑草が生えている固い土に、肥料もなく育ったミズナのほうがおいしく立派になっていたのです。
「自然農法」といっても、雑草を生え放題にしているわけではありません。必要なのは野菜をよく観察し、「野菜に聞いて」対処すること。それだけ、手間と時間がかかっているのです。農園には、地元の子ども会の親子がやってきます。都会から、援農にきてくれる消費者もいます。わんぱく自然農園たむそんは、多くの人たちの力で前進しています。【『食べもの通信』3月号より一部抜粋】
わんぱく自然農園たむそん 田村吾郎
「旬の野菜おまかせセット」などの宅配もあります。詳細はホームページかメールで問い合わせを。
神奈川県愛甲郡愛川町三増355付近
https://tamuson.com/home/
goro@tamuson.com
2021年1月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【95】
石川県・Coast Table 齋藤義己さん
「漁師になりたい」 夢を夫婦で実現
二人三脚で海辺に焼きガキの店も
石川県能登半島の中央部、波の穏やかな七尾北湾に面した穴水町は、おいしいカキで知られる漁業の町です。この町で、カキ養殖を営む漁師の齋藤義己さん(40歳)。妻の祥江(さちえ)さん(40歳)が採れたカキを調理して、海辺のレストランで提供しています。
義己さんが水揚げする養殖カキは、1年間に約4万個。レストランでの提供や宅配などのほかに、穴水町の「ふるさと納税」の返礼品としても扱われています。
穴水町では毎年2月に、4万人を集める「雪中ジャンボかきまつり」を開催しています。しかし、今年はコロナ禍で中止に。さらに、普段の営業も客数を制限しているため、売り上げは激減しています。
それでも夫婦は、二人で決めた穴水町での「漁師生活」を満喫しています。「今後はカキのつくだ煮やオイル漬け、辛子みそ煮なども作って、販売していきます。海に関わることはなんでもやれと、師匠にも言われていますので」。
義己さんは笑顔、愛船の「義祥丸(ぎじょうまる)」に乗り込み、カキ漁に出航していきました。【『食べもの通信』1月号より一部抜粋】
CoastTable
詳細はホームページか電話で問い合わせを。
https://coasttable.wixsite.com/oyster
石川県鳳珠郡穴水町中居南2-107
℡080-1966-1761
2020年11月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【94】
「有機」が広げた人と人の輪 長野県・織座農園 窪川典子さん
草が生え放題の畑で野菜づくり
すべての生物の「共生」の力で
浅間山を東方に望む、標高1200mにある窪川典子さん(68歳)の織座*農園。取材に訪れた9月中旬には、キャベツやダイコンが、草に埋もれながら力強く育っていました。
「農薬を使わないし、ビニールマルチも敷かないので、草が生え放題です。収穫量もまちまち。でも、こうやって野菜を育てると、いいこともあるんですよ」
畑の隅にある豆の棚では、高原でしか育たないという花豆がしっかり生育中です。「この花豆はずっと連作です。ハウスの中のトマトも、何年も連作。それでもちゃんと育つのは、きっといろいろな草と共生しているからじゃないかと思うんですよ」
一見、野菜の邪魔をしているように見える雑草も、共に育つことで農業を支えている。これが、織座農園流の有機農業です。取材に訪れた日、「ちいろば」からは子どもたちが織座農園にやってきて、農業体験などでにぎやかな1日を過ごしました。【『食べもの通信』11月号より一部抜粋】
織座農園
℡0267-88-2641
長野県南佐久郡佐久穂町大字八郡3078
2020年9月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【93】
半世紀の歴史ある産直組織 「異常気象」を超えて 静岡県・堀越一茂さん
すべての作物を無肥料・無農薬で
F1野菜からの固定種開発も
柑橘類栽培が盛んな静岡県のなかでも、「おいしいミカンが育つ」と生産者が自慢する浜名湖北岸一帯。この地で、半世紀にわたる産直の歴史をもつ細江農産物供給センター(細江町農民組合)で理事をつとめる堀越一茂さん(42歳)は、組織で一番の「若手」。度重なる台風や大雨、猛暑など気象条件に悩まされながらも、地域の農地を守り、農業の未来を切り開いています。
細江町農民組合が産直を始めたのは、静岡大学に学生生協ができた50年ほど前。「そのころの生産者たちが、もう80歳代になっています。初代組合長はまだ現役で、トラクターも運転するけど86歳です」。高齢化の波は、地域全体に押し寄せています。堀越さんは地域を守るため、耕作放棄地を借りて耕作を続けています。
堀越さんが5年前から取り組んでいるのが、「春どりレモン」の栽培です。「防腐剤なんか使わないから好評ですよ」。
もう一つの取り組みが、「金太糯(きんたもち)」という在来種の古代もち米の栽培。「異常気象も輸入自由化もあるけれど、普通に農産物を作って普通に生活できればいいんです」。【『食べもの通信』9月号より一部抜粋】
細江農産物供給センター
℡053-522-3140
kankitu@lilac.ocn.ne.jp
2020年5月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【92】
富士山麓で有機から自然栽培へ 静岡県・なごみ農園
すべての作物を無肥料・無農薬で
F1野菜からの固定種開発も
宮田雅和さん(52歳)が30歳を過ぎて会社員を辞め、選んだのは農業。「食の安全」の大切さに気づき、富士山麓で独立して、2年前から農薬も肥料も使わない自然栽培に挑んでいます。「有機栽培は生産したものも消費したものも、すべてその土地で循環することが理想だと思うんです。そう考えると家畜の飼料はほぼ輸入なので、家畜の糞を使った堆肥は使えない。いっそうのこと、肥料も入れない自然栽培のほうがいいと考えるようになったのです。今はすべての作物を無肥料、無農薬で育てています」(宮田さん)。
静岡県・なごみ農園
静岡県富士宮市青木418-5
TEL 0544‐22‐4801
nagomi-farm@nifty.com
http://nagominouen.o.007.jp/
2020年3月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【91】
「自然も人間も輪になるように」地域に根ざして 埼玉県・有井農円
20アールの畑から出発
年間80種の野菜を栽培
有井佑希(ゆき)さん(39歳)は27歳のとき、小川町の霜里農場で1年間研修。その後、酒造会社などで働いて資金を貯め、築100年の古民家と畑を借りたのが2011年。畑20アールからのスタートでした。
「農園」でなく「農円」と称したのは、「命が循環し、人が集まって円になるような」農場をめざしたからです。
「多種類の野菜を少しずつ作る有機栽培に魅力を感じました。いまは近くの福祉作業所の利用者さんと一緒に、畑仕事をしたりしています。みんな楽しみにしてくれて、とても助かっています」(榎本さん)
今年からは保健所の認可を得て、梅干しや漬物などの加工品の販売も始めると計画です。【『食べもの通信』3月号より一部抜粋】
有井農円
埼玉県比企郡小川町下里878
◎現在、野菜ボックスは注文限界のため、野菜類の購入は「道の駅おがわまち」でどうぞ。
道の駅おがわまち
小川町大字小川1220番地
TEL 0493‐72‐1220
2020年1月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【90】
無農薬で安心できる果樹栽培 熊本県・ミスター・オレンジ 安田昌一さん
果樹園を歩く七面鳥が
安全で安心な無農薬栽培の証明
父親は農薬や化学肥料を使用する慣行栽培で、ミカンを作ってた安田昌一さんは病気になった父親に代わり、専業でミカンを育てることに。ところがバブル経済破たん直後で、ミカンの価格も大暴落。生活費にもならない日々が続きました。
「公害を経験した水俣市は、環境保護に力を入れるようになっていました。農薬や化学肥料を使わない安全なミカンなら評価されるだろうし、安く売らずに済むと考えました」
安田さんは、ミカンを病気や害虫に強い品種のかんきつ類に切り替えて、やがてほとんどのかんきつ類を無農薬栽培できるようになりました。
「お客様が『ほしい』と思える安全で安心な農産物を作りたかったのです」
訪れた畑には無農薬レモンが鈴なりに育っていました。農薬を使わない栽培法を証明するかのように、果樹畑では雑草を食べて害虫を駆除してくれる七面鳥がのんびり歩いています。冬期はデコポンやレモン、ポンカン、島ミカン、春になったらパール柑や甘夏、夏にはプラムやパパイヤ、マンゴーなどかんきつ以外の果実、秋にはシークワーサーやキウイなどを出荷しています。【『食べもの通信』1月号より一部抜粋】
株式会社ミスター・オレンジ
熊本県水俣市月浦199‐4
℡ 0966‐62‐5404
http://mr‐orange.net
メールアドレスyasuda@mx7.tiki.ne.jp
2019年11月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【89】
『本当の意味のぜいたく』な暮らし 静岡県・育み自然農園
合鴨を利用した無農薬有機栽培
収入がなくても満ち足りた生活
気候温暖な南伊豆の中山間地で、築100年になる空き家を買い取り、「はぐくみ自然農園」を営む横田さん一家。無農薬で農作物を育て、「ほとんどお金を使わない」という自給自足の生活です。
「農業の勉強をしていくうちに、考えが変わりました。大量生産、大量消費の日本なんかより、むしろアフリカのほうが持続可能で豊かなんじゃないか。日本人のほうが、学ぶべきなんじゃないかって」(横田淳平さん、42歳)
田んぼが少なく平地より斜面の多い土地。案内されて裏山に登ると、急な斜面に何段も石垣が積み上げられ、わずかな面積の畑が上のほうまで続いています。
「 はぐくみ自然農園」はその名のとおり、アイガモを利用した無農薬有機栽培の黒米や、野菜、果樹類を自然農法で育てています。さらに、季節の野菜や果物を使った無添加ジャム、玄米せんべい、餅などの加工品も販売しています。
高齢化が進む中山間地では、農業生産者の確保は重要課題です。横田さんは都会から就農希望者を募り、自宅で寝泊まりしてもらい、農業研修をする活動もおこなっています。
「経済的に恵まれた生活をしたいと考えなければ、自然にあふれた暮らしは、本当の意味でのぜいたくではないかと思いますよ」【『食べもの通信』11月号より一部抜粋】
はぐくみ自然農園
静岡県南伊豆町下小野8995
℡0558‐62-1487
farmhagukumi@ybb.ne.jp
2019年9月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【88】
西東京市で100年続く農家 東京都・やすだ農園
「庭先直売所」でお客と対話
珍しい野菜の食べ方も伝えて
西武池袋線の田無駅から徒歩約10分。マンションや新築の一戸建てが立ち並ぶ住宅街の一角に、やすだ農園はあります。
農地の総面積は、約80アール。決して広くはありませんが、曽祖母の代から100年続く東京での農業を絶やさないように、安田弘貴さん(35歳)、加奈子さん(34歳)夫妻が受け継いでいます。
5月のはじめ、弘貴さんはキヌサヤやホウレンソウ、サニーレタスなどの収穫に追われていました。
「年間50種類ぐらいの野菜を栽培しています」。1年を通じて、収穫するものが途切れないように工夫し、カリフローレ(カリフラワーの茎が長いもの)やスイスチャード(カラフルな葉もの野菜)、サンマルツァーノ・リゼルバ(加熱すると旨味の増すトマト)など、珍しい西洋野菜も多種類作っています。
住宅街に囲まれたやすだ農園では、街路樹などから出る落ち葉も堆肥の原料にし、土作りにも努力しています。2年前、減農薬、減化学肥料をおこなう農業者に都が認定する「東京都エコファーマー」を取得しました。【『食べもの通信』7月号より一部抜粋】
やすだ農園
野菜の宅配など、詳しくはホームページをご覧ください。
東京都西東京市西原町2-1-31
℡080-3209-0831
http://yasudanouen.tokyo/
2019年7月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【87】
西東京市で100年続く農家 東京都・やすだ農園
「庭先直売所」でお客と対話
珍しい野菜の食べ方も伝えて
西武池袋線の田無駅から徒歩約10分。マンションや新築の一戸建てが立ち並ぶ住宅街の一角に、やすだ農園はあります。
農地の総面積は、約80アール。決して広くはありませんが、曽祖母の代から100年続く東京での農業を絶やさないように、安田弘貴さん(35歳)、加奈子さん(34歳)夫妻が受け継いでいます。
5月のはじめ、弘貴さんはキヌサヤやホウレンソウ、サニーレタスなどの収穫に追われていました。
「年間50種類ぐらいの野菜を栽培しています」。1年を通じて、収穫するものが途切れないように工夫し、カリフローレ(カリフラワーの茎が長いもの)やスイスチャード(カラフルな葉もの野菜)、サンマルツァーノ・リゼルバ(加熱すると旨味の増すトマト)など、珍しい西洋野菜も多種類作っています。
住宅街に囲まれたやすだ農園では、街路樹などから出る落ち葉も堆肥の原料にし、土作りにも努力しています。2年前、減農薬、減化学肥料をおこなう農業者に都が認定する「東京都エコファーマー」を取得しました。【『食べもの通信』7月号より一部抜粋】
やすだ農園
野菜の宅配など、詳しくはホームページをご覧ください。
東京都西東京市西原町2-1-31
℡080-3209-0831
http://yasudanouen.tokyo/
2019年3月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【85】
冷涼な高原で有機野菜の産直 群馬県・くらぶち草の会
消費者の顔が見えて
「安全な野菜を届けたい」思い強く
群馬県の北西部にそびえる名峰、榛名山。その山麓に広がる倉渕町に、創立30年を迎えた生産者組織「くらぶち草の会」があります。その名のとおり、標高400~900mの「準高原地帯」の草の生えた畑から、有機・無農薬栽培で葉もの野菜や果菜などを育てています。
「消費者に野菜を届け始めて顔が見えてくると、『この人たちが食べてくれるなら安全な野菜を』と強く感じて、無農薬をめざしてきました。『安全なものを』という要求には、自信をもって応えられました」(代表の佐藤茂さん)
山の中で広い畑はありませんが、高原地帯と同様の冷涼な気候が強みでした。産直出荷する野菜への評価は高く、すぐに経営は安定しました。
農業経験のない就農者を90年から受け入れて、98年からは就農希望研修生の受け入れも。都会からの就農も増え、いまでは約40軒の会員のうち、新規就農家族が半数を上回っています。
佐藤さんは原発事故後の風評被害を「厳しい試練だった」と振り返りつつ、「しかしあの時期があって、結束が高まりました」と、自信をのぞかせます。【『食べもの通信』3月号より一部抜粋】
くらぶち草の会
群馬県高崎市倉渕町権田5344-185
℡027-378-2531
http://kusanokai.main.jp/
2019年1月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【84】
名産のエビで地域を元気に 熊本県・「えび庵」 遠山菊江さん
熊本県の東に広がる不知火海(しらぬいかい)。大きな白い帆を張って魚介類を獲る漁船は、不知火海の風物詩ともいわれる「うたせ船」です。
そのうたせ船で獲れた新鮮な魚介類を提供する直売食堂「えび庵」が、葦北郡芦北町にあります。運営の中心になっているのは、芦北町漁協うたせ船婦人部長だった遠山菊江さん(52歳)。夫婦中心で操業するうたせ船に夫とともに乗りこみ、家業を支えてきた「漁師のおかあちゃん」です。
漁のメインであるアシアカエビやイシエビは、芦北町の名産です。大ぶりのアシアカエビは安価で、クルマエビにも劣らない味の良いエビだと言われています。
「町営食堂の、運営を担ってほしい」。芦北町から打診され、店の責任者となった遠山さん。町の紹介で、神戸のシェフや専門家の指導を仰ぎ、料理を猛勉強。不知火海の獲れたてアシアカエビの天ぷらや、海鮮丼はすぐ大評判に。毎月1000人以上、多い月には2000人以上が来店するようになりました。
「予想したよりずっと多くて。目玉商品のアシアカエビが不足することもありました。でも、『地元産』が売りだから、絶対にほかの食材は使わないことにしているんです」(遠山さん)【『食べもの通信』1月号一部抜粋】
「えび庵」
熊本県葦北郡芦北町計石2963-11
℡0966-83-8888
http://www.ashikita-ebian.com/
2018年11月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【83】
「新米漁師」が元気に奮闘中 千葉県・岩井富浦漁協 川崎諒さん
漁獲品の販売や釣り船の問い合わせなどは「諒栄丸」のホームページから。
http://ryowamaru.com/
2018年9月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【82】
接ぎ木せず、実生で育てる無農薬野菜 茨城県 関口手作り農園
関口手作り農園
野菜セットは電話で注文を。京野菜など、希望に応じたセットも可。
℡0280-22-5316
http://w3.dreams.ne.jp/sekiguti/
2018年6月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【81】
無肥料・無農薬で自家採種の在来種を育てる 群馬県 タンポポ農園
自家採種の伝統野菜や西洋野菜を栽培し、販売しています。
その6割は自家採種
関東平野の北西のはずれ。榛名山を目の前に臨む畑作地帯に、本多稔さんのタンポポ農園はあります。金沢原産の打木源助(うつぎげんすけ)大根、京都伝統野菜の時無(ときなし)大根、真黒ナス、早生丸葉小松菜など、聞いたこともないような珍しい野菜の名前が、本多さんの口から出てきます。
宅配での定期購入の顧客が多く、収穫物を安定的に確保するために、本多さんが栽培する野菜は年間通じて60種類ほど。その多くが伝統野菜です。在来種の種苗を扱う「野口種苗」などで購入したり、自然農法の先輩などから分けてもらったものです。現在では、6割ほどを自家採種しています。
「アレルギーや過敏症の人が、うちの野菜なら食べられると感謝してくれます。自分みたいな半分素人が作ったものでも人の役に立つんだなと、うれしくなりました」【『食べもの通信』2018年6月号より一部抜粋】
2018年4月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【80】
未来の世代に誇れるイチゴ栽培を
2018年1月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【78】
穏やかな環境で健康に育った短角牛の上質な赤身肉
商品の購入などのお問い合わせは北十勝ファーム
ホームページhttp://kitatokachi-farm.co.jp/
089-3735
北海道足寄郡足寄町美盛3番地19
2017年11月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【77】
国内唯一の「オーガニックチキン」
現在、品種や飼育法が異なる3種類の肉用鶏を育てています。そのすべての鶏の飼料に使用する主原料は植物性たんぱくが主体で、遺伝子組み換え作物、抗生物質を使わずポストハーベストフリーのものにするなど、独自の飼育ルールにのっとって育てています。
さらに、JAS有機認定で規定された「過去2年以上農薬が使用されていない農地で栽培された飼料」での飼育も、実践しています。
「イノシシなど野生動物との接触を避け、飲用水は地下水を使用しています」と、説明してくれたのは農場管理部の田仲義男部長(65歳)です。「エサへの配慮に加えて、鶏舎は1㎡あたり10羽以内と決めて開放型鶏舎にし、運動できる放飼場スペースも確保しています。アニマルウェルフェア(動物福祉)の考え方が入っている飼育システム全体で見て、オーガニックチキンなのです」 (『食べもの通信』2017年11月号より一部抜粋)
お問い合わせは内外食品株式会社農場(茨城県)
Tel:047-432-0671
2017年10月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【76】
無添加トマトジュース ドレッシングや料理にも
お問い合わせ・ご注文
福島県・有限責任事業組合「ゆいまある」
Tel:0243-24-5877
http://tomatojs.exblog.jp/
2017年9月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【75】
牛ごとに味が違うヨーグルトが大人気
日本で有機卵の認証制度ができたのは2005年です。黒富士農場は全国の農場に先駆けて02年から、有機栽培の世界基準(IFOAM*)を参考にしたオーガニックの採卵鶏事業をスタート。飼育条件、飼料、健康管理など厳しい有機JASの認定基準をクリアし、08年7月、日本で初めての有機卵審査に合格しました。(『食べもの通信』2017年9月号 一部抜粋)
2017年8月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【74】
牛ごとに味が違うヨーグルトが大人気
牛の飲み水は、地下50メートルからくみ上げて、ミネラル豊富な化石サンゴのフィルターでろ過した天然水です。
一押しは自家生産のヨーグルトです。コクと味わい深さが特長のジャージー牛のミルクをたっぷり使い、牛ごと、時期ごとに違う味が楽しめると大人気です。(『食べもの通信』2017年8月号 一部抜粋)
2017年6月号 連載 食のかけ橋 日本の産地から 【73】
元気いっぱいの豚はうま味成分もいっぱい
ここで育った豚の肉やソーセージは、うま味がたっぷりのっていると大評判です。
「ストレスのない環境で、ビタミンとミネラル豊富な天然の土を食べて、長期間飼育されたどろぶたは、若い豚にはない味わい深さが特長です。日本では160㎏という大きさだけで規格外と判断され、販売価格が安くなってしますが、若いシェフたちなど、評価してくれる人が増えています。その需要に応えたい」(平林さん)。